◇ノルディックスキー・ジャンプ W杯(25日、札幌・大倉山ジャンプ競技場)  女子個人第22戦(ヒルサイズ=HS137メートル)

 個人第22戦が行われ、五輪3大会連続出場を決めている勢藤優花(28)=オカモトグループ=が1回目127メートルで10位となり、大倉山開催のW杯で3季ぶりにトップ10入りを果たした。2回目は悪天候のため中止となった。

日本勢最高成績は、高梨沙羅(29)=クラレ=の8位。ミラノ・コルティナ五輪代表組では、丸山希(27)=北野建設=が12位、伊藤有希(31)=土屋ホーム=が15位だった。

 いざ3度目の五輪へ。勢藤が地元・北海道で手応えをつかんだ。日本勢で最長となる127メートルを飛び、大倉山では2023年1月の札幌大会以来3季ぶりにW杯トップ10入り。「昨日(24日)の2本目で少しよく飛べた感覚があった。その2本目で感じたのものを今日出せた。課題としている継続を出来た試合だった」と、うなずいた。

 大雪の影響で予選は中止。ぶっつけ本番で1回目に臨んだ。「練習がなかったので少し不安だった」と言いながらも、有利な風速1・4メートルの向かい風を受けながらK点越えの飛躍を披露。「(悪天候で)着地への恐怖心があった。

もう少し飛べたのかなという高さだったので、そこは少しもったいなかった」と悔いを残しながらも、五輪代表の実力は見せつけた。

 4年前に一時引退を決断。しかし、北京五輪後にメダル獲得への思いが強くなり現役を続行した。まもなく29歳となりベテランの域に達しようとしているが、衰えるどころか成長を続けている。昨年9月にイタリアのバルディフィエメで開催されたサマーグランプリではラージヒルで2位、ノーマルヒルで3位。「練習通りに出来て、(風などの)タイミングが合えば(W杯、五輪で)表彰台に立てると思えるジャンプがある」と、確かな手応えを得て今シーズンを迎えている。

 五輪初出場の18年平昌は17位、4年前の北京は14位(ともにノーマルヒル)。ラージヒルも加わる3度目の大舞台では「4年間で変わったジャンプを見せて、メダルを獲得したい」。同学年で幼なじみである高梨の背中を追ってきた28歳が、世界の高い壁に挑み続ける。(島山 知房)

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