大相撲初場所千秋楽(25日、東京・両国国技館)

 横綱・豊昇龍(立浪)が横綱・大の里(二所ノ関)を一方的に寄り切って完勝し、10勝目を挙げた。苦しんだ初場所を白星で締めくくり「勝って終わって良かった」と振り返った。

 冬巡業で痛めた左膝が場所中に悪化し、途中で休場も危ぶまれた状況だった。13日目には新大関・安青錦に5敗目を喫した。優勝の可能性も消えた残り2日も痛みを押して土俵に立ち、大関・琴桜、大の里を下した。「いろいろあった場所。気持ちが切れるところもあったけど、しっかり最後までと思った」と、胸の内をはき出した。

 痛みに耐え、番付最高位として15日間務め上げた。高田川審判長(元関脇・安芸乃島)は「けがもあったけど、最後まで取ったのは素晴らしいこと。この経験を生かせば、今後の相撲人生で一つ、二つ上のステージに上がる雰囲気がある」とたたえた。

 それでも、豊昇龍にとっては悔しさが勝る場所であったことは間違いない。横綱昇進後6場所目でも賜杯を抱くことができなかった。「優勝を逃して、言い訳することはできない。膝のけがを治すことを大事にして、来場所に向けてしっかり頑張りたい」。

静かな口調で雪辱を誓った。

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