楽天・黒川史陽内野手(24)が不動のレギュラーとして全試合出場を目指す。27日に仙台市内で自主トレを公開。

昨季は自己最多の83試合に出場して打率2割9分9厘、4本塁打、33打点とブレイクした。今オフは阪神・西純らと自主トレを行いながら、長打力とフィジカルを強化。スケールアップした打撃を発揮し、チームの中心としてシーズンを完走する。

 黒川の熱い思いが込められた快音が室内練習場に響いた。今オフは仙台入りするまで和歌山や沖縄などでみっちり自主トレ。さらなる飛躍への準備は着々と進んでいる。シーズン到来が待ち遠しい。「もうしっかりと体が出来た状態です。1軍で規定打席、全試合出られる強い体づくりをテーマにやってきたので、いい体の状態だと思います」と声を弾ませた。

 プロ6年目の昨季は6月以降に二塁での出場機会を確保し、本格開花した。自己最多の83試合に出場して打率2割9分9厘、4本塁打、33打点。今オフはパワーアップを見据えて、徹底的にバットを振り込みながら、肉体も強化してきた。

「筋肉量を上げるような自主トレをしてました」。体重は約2キロ増加し、88キロへ。「自分の中では良い体になってます」。そうほほえんだ姿に手応えがにじむ。

 自主トレの打撃練習では「右中間」と「打球速度」を意識してきた。今年から本拠の「楽天モバイル 最強パーク」は外野フェンスを新設し、左中間付近が最大6メートル、右中間付近が最大4メートル、ともに前方へ移動。「ライトにホームランというよりも、右中間が狭くなるので右中間に強い打球を打てるように意識しましたし、逆方向にも強い打球、角度が上がっても速い打球速度を出せるように心がけています」と、長打数増加を見据える。

 新たな刺激もあった。自主トレは今季から野手に転向した阪神の西純と合同で実施。中学時代にNOMOジャパンでチームメートだった間柄だ。「(西純とは)ずっと仲良くて。一人でやるつもりだったけど、たまたま一緒にやることに」。

昨年まで投手だった西純からは投手心理や体力の重要性を学んだという。「ピッチャーの考えとかもしゃべって、いろいろ勉強になりました」。仲はいいが、なれ合いになることなく、お互いの課題に地道に向き合った。実りある時間を過ごせた。

 昨季は主に二塁で出場し、一塁や三塁も守った。今季は二塁でのレギュラー確保を意識しながらも、チーム状況に応じて対応する心構えだ。「チームで求められるところに対応できるようにしたいので、その準備はちゃんとしてきた」。目指すは勝負強い選手。「チームが1本欲しい時に1本打てるバッターに」。中心選手へと成長してシーズンを駆け抜ける。

    (宮内 孝太)

編集部おすすめ