巨人は29日、春季キャンプのメンバー振り分けを発表した。1軍は42人中14人が新戦力。

育成選手も3人と若手が多くフレッシュな顔ぶれとなった。阿部慎之助監督(46)は「名前とか実績とかを抜きにして」とファームも含め全員にチャンスがあると改めて明言。また、キャンプ期間中に臨時コーチを務めるOBの松井秀喜氏(51)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=に積極的に質問することを求め、底上げにつながることを期待した。

 強いチームを作るためメンバーを一新した。巨人がキャンプの1、2、3軍・故障班の振り分けを発表。すでに宮崎で合同自主トレしているメンバーは1軍スタートが決まっていたが、改めて全体像が見えたことで、より球春到来の実感が高まった。阿部監督は「とにかくみんなにチャンスがある。本当に横一線でスタートするよ、と言っている」と明言し、フラットな目で見極める方針を示した。

 1軍は42人中14人が新戦力で、昨季から倍増。則本、松本のFA移籍コンビ、現役ドラフトで加入の松浦、前日本ハムの北浦、育成5位の知念を含め新人は6人と異例の多さで、新外国人4選手も入った。「名前や実績を抜きにして」と育成選手は剛腕のルシアーノと俊足の宇都宮も抜てき。「新しいチームを作る」との言葉を体現した。

 高卒2年目で初の1軍キャンプとなる石塚らも含め、伸びしろ豊かな選手たちの飛躍へ、ゴジラの教えにも期待している。宮崎で松井さんが2年ぶり5度目の臨時コーチを務めることについて「特に若い選手が多いし、どんどん質問した方がいいよね。聞いたらためになることを言ってくれるはずだから」と自ら積極的に聞く貪欲さを求めた。

 松井さんが前回臨時コーチを務めた24年はサンマリン宮崎のグラウンドに敷いたレッドカーペット上を歩いて登場する、ド派手演出で盛り上がった。「あったね。今年はヘリコプターに乗って登場とかかな」と笑った阿部監督。もちろん冗談だが、チームとしてそれほど大歓迎ということだろう。松井さんとは連絡を取り合い「ぜひお待ちしています」と伝えたという。

 1軍には経験豊富な丸と坂本も入った。「彼らの功績はチームにとって大きい。もちろん彼らが良かったらね、状態のいい選手を使いたいというのはね、こちらの意図としてあるので」と若手とベテランが融合してハイレベルな争いになることを願っている。

 キャンプ振り分けはあくまで2026年のスタートラインが決まっただけ。

浅野や増田陸ら2軍スタートの選手や、3軍メンバーにも可能性はある。「とにかく全員いい準備をしてほしいね」。2か月後の開幕戦の布陣は良い意味で予想がつかない。うれしい悲鳴は大歓迎だ。(片岡 優帆)

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