宝塚歌劇星組のビート・シアター「『恋する天動説』―The Wand’rin’ Stars―」の新人公演が29日、兵庫・宝塚市の宝塚大劇場で上演された。

 2019年入団の第105期生で、7年目の大希颯(たいき・はやて)が新人公演2度目の主演を務めた。

1960年代、イングランド南東部の海浜リゾート地ブライトンが舞台。アレックス(本役・暁千星)が率いる「モッズ」と、レスリー(瑠風輝)がリーダー格の「ロッカーズ」が勢力争いを繰り広げるストーリー。アレックスとしてダイナミックなダンスと、伸びのある歌声を披露した大希は「緊張したんですけど、周りを見渡せば一緒に稽古してきた仲間がいて、その子たちと目が合うだけですごく心強かったです」と笑みを浮かべた。

 2度目の主演だが、前回はコロナ禍で東京宝塚劇場だけの上演だったため、宝塚大劇場での新人公演は初めて。大希は「短い期間で本当にできるのかなと思った」と率直な感想を明かした。本役の暁からは「アレックスの成長を見せるのが難しいだろうけど、今感じている自分の感情を理解した方がいい」と言葉を送られたという。「今日やってみまして、今までの中で1番心が動いて、アレックス自身が成長できる姿をお見せできたのではないかと思います」と胸を張った。

 ホテルグループ社長の孫娘・シンシア(本役・詩ちづる)を、21年入団の碧羽陽(あおはね・よう)が初ヒロインで好演。「詩さんから『今を生きるという感覚を大事にするといいよ』と言っていただいたことが心に残っていて、今日も始まる前に『いっぱい楽しんでね』って言ってくださった。今起きていることに集中することで、心からしっかり楽しむことができました」とほほ笑んだ。

 大希は3月19日の東京新人公演に向けて「さらに成長した姿を見せられるよう、精進してまいりたい」と意欲を見せた。

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