全世界で1億5000万枚以上のアルバムセールスを誇る米5人組ロックバンド・エアロスミスが、3月20日にデビューアルバム「野獣生誕[エアロスミスI]」(1973年)の50周年記念盤をリリースすることが29日、分かった。日本ではCD、3枚組みCD、直輸入盤仕様の4枚組みLP盤の3形態で発売される。

 800セット完全生産限定盤のLP盤はオリジナルアルバムのリマスター音源、新たに収録された「2024アルバム・ミックス」、入手困難だった米ボストンの有名ライブハウス「ポールズ・モール」のライブ音源(1973年3月20日)、未発表のスタジオ音源で構成される。

 「2024アルバム・ミックス」では、バンドが思い描いていた「音」を追求した。グラミー賞ノミネート経験のあるザック・サーヴィーニ氏、17年のグラミー賞で最優秀歴史的アルバム賞を受賞したスティーブ・バーコウィッツ氏という高名なプロデューサー陣の協力を得て、オリジナル音源とテープをリミックスし直して収録。半世紀を経て、革新的デビュー作に新たな息吹が吹き込まれた。

 ボーカルのスティーブン・タイラー(77)は「デビュー作を今回のサウンドにしたかったんだ。この50年間、ずっと」と夢がかない、喜びもひとしお。「当時はどうしてもグルーブがつかめなかった。ザックが数曲を担当してくれたけど、完璧に仕上げてくれた。このバージョンを聴いた時、正直言って泣きそうになったよ」と感慨に浸った。

 未発表のスタジオ音源には「メイク・イット(リハーサル・テイク)」や「ハーモニカ・ベース・ジャム・ゼリーー(セッションテイク)」、約6分に及ぶ大作「ジョインド・アット・ザ・ヒップ(エアロジャム)」などが収録された。

 ギターのジョー・ペリー(75)は「ライブレコーディングではパフォーマンスが全て。だから、みんな全力で取り組んだんだ」と当時を回想。

「(パフォーマンスをしていると)魔法にかかるんだ。他のメンバーの演奏を聴いて別のことをやりたいと思ったり、ミス(して正確に演奏できない)かもしれないけど、それが曲の完璧なパートになることもある。誰もミスと知らないからそれでいい。『テイク』ができた時の感覚は他に類を見ない。(全ての『テイク』を含めた)曲の一つ一つが僕たちの全歴史のようなもの」と、ライブレコーディングの魅力を語った。

 現地ではリリースに合わせて、本人稼働のプロモーションを予定。日本ではライブフィルム「エアロスミス ロックス・ドニントン2014」の劇場公開、ポップアップショップの開催などが計画されている。

 〇…海外では、5枚組みLPボックスセットなど複数形態でリリースされる。バンドの公式サイトでは限定グッズも同時発売される。

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