第98回センバツ高校野球大会(3月19日開幕・甲子園)の出場校を決める選考委員会が30日、大阪市内で行われ、21世紀枠候補校に選出されていた士別翔雲は代表入りを逃した。春夏通じて史上最北端からの甲子園出場には届かなかった。

 部員、保護者、在校生らが集まった体育館は静まりかえった。名寄地区悲願の甲子園出場はまたもやお預け。士別翔雲の名前が呼ばれることはなかったが、渡辺雄介監督(44)は「(甲子園に)あと一歩まで来ている実感はある。必ずこの夏にあと一歩を埋めたい」と前を向いた。

 全道10地区で唯一聖地の土を踏めていない名寄地区。これまでに稚内大谷が北北海道大会で3度準優勝(80、81、93年)したほか、21世紀枠候補校には同校が2度、天塩が1度選出されていた。同地区としては今回で7度目の“決勝”。今回は長崎西、高知農が選ばれ、あと一歩の3番手補欠校での選出だった。厳しい寒さが続く士別市に春の便りが届くことはなかった。

 昨秋の全道大会は、準Vの白樺学園に惜敗(0●1)。地元上川管内の選手だけで強豪私立に食らいついたように、直近3年で2度の北北海道大会4強進出など実績を積んできた。直線距離で約1200キロ先にある聖地までの距離は着実に縮まっている。

 2月に予定していた道外合宿は見送り、雪が降り積もるグラウンド、ビニールハウスの室内練習場で球春を待つ。本郷創士主将(2年)は「自分たちの最終目標は夏の北北海道大会で優勝して、甲子園で勝って校歌を歌うこと。そこはぶらさずに毎日頑張りたい」と夏を見据えていた。(島山 知房)

編集部おすすめ