歌舞伎俳優の中村勘九郎中村七之助らが出演する歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」(2月1~26日)の特別ポスターが30日、初公開された。

 「積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)」と「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)陣門 組打」の2種類。

「―関扉」は大ヒット映画「国宝」にも登場した人気演目で勘九郎が関守関兵衛実は大伴黒主、七之助が小野小町姫/傾城墨染実は小町桜の精を演じる。公開されたビジュアルには、大きな斧を手に天下を狙う大悪人・大伴黒主の本性をあらわした勘九郎のすごみ、手拭いを口にくわえた傾城墨染実は小町桜の精を演じる七之助の妖艶さが写し出されている。

 「―関扉」について勘九郎は「関兵衛は(中村)吉右衛門のおじ様に習うことができた財産のお役。おじ様の言葉を思い出しながら勤めたい。七之助と8代目(尾上)菊五郎さんといいものにしたいです」。七之助は「『積恋雪関扉』は大曲で、歌舞伎俳優にとってはとても重く、そして演じたい演目の一つです。舞踊の素晴らしい要素がたくさん入っている、大好きな踊りを、猿若祭で兄と踊ることができてうれしいです」と意気込んでいる。

 「一谷―」は乱世の無常が胸を打つ「熊谷陣屋」の前段を描いた物語で勘九郎が熊谷次郎直実、中村勘太郎が熊谷小次郎直家/無官太夫敦盛を演じる。ビジュアルでは、武士として生きる熊谷次郎直実と平家の公達・無官太夫敦盛を演じる勘九郎と勘太郎親子の姿が浮かび上がっている。

 勘九郎は「勘太郎は来月15歳になり、敦盛は16歳。実年齢に近い親子で、この名作を初役で手掛けられることは一つのチャレンジです。『積恋雪関扉』の関兵衛も、この熊谷も、劇場に合わせた大きさを出さなければいけない難しいお役ですが、皆様の懐を借りて、いい芝居を届けたいです」と抱負を語った。

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