将棋のユニバーサル杯第52期女流名人戦(主催・報知新聞社ほか)五番勝負第2局が30日、大阪・高槻市の関西将棋会館で指された。挑戦者で先手の西山朋佳女流二冠(30)=白玲、女流王将=が福間香奈女流名人(33)=清麗、女王、女流王座、女流王位、倉敷藤花=に125手で勝利。
節目を勝利で飾ったのは西山だった。中盤までは互角だったが、福間のペースに傾いたところで西山の終盤力が光り、逆転した。「難しかったので、変化の多い終盤だった」と振り返り、安堵(あんど)したような表情も見せた。
記念すべき福間との百番指しは大舞台での対局となった。初手合いは2012年の女流王座戦本戦。100局のうち93局が番勝負。棋士を入れても13組のみが達成した大台だ。女流棋界を牽引(けんいん)している2人だからこそ達成できた記録といってもいいだろう。西山は「あまりない形で注目していただけるのであれば光栄なこと。
何度も盤を挟むため「同じような展開の負けを減らしたいというのは意識している」。「相振り飛車が少ない上にオープニング(序盤の指し手)も福間さんしかやらない。研究会で意識的にやってくださる方もいるので、そういうところでタイミングを逃さないようにして、しっかり経験値にしていきたい」と日々、備えている。
連勝で3期ぶりの奪還に王手をかけたが、おごりはない。「奨励会時代から『まずこの将棋勝ったら』って感じは一回もない。目先の一局一局でずっとやってきたタイプ」と冷静に語る。次局に向けて「悪い手も指しているので反省して第3局に挑めたらと思います」と意気込んだ。(中西 珠友)
○…岩佐美帆子女流1級(20)がタイトル戦で初めて記録員を務めた。一般棋戦を含めてストップウォッチ方式も初体験で「やり方が分からなくて緊張しました。チェスクロックに比べて長い将棋になることが分かりました」と現役の関大生が初々しい笑顔を見せた。
◆百番指し 将棋界において、公式戦で同じ相手との対局が100局に到達すること。女流では清水市代女流七段と中井広恵女流六段以来2組目(現在は125局)。歴代最多の同一対戦カードは、中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖の187局。22日に亡くなった加藤一二三さんも大山康晴十五世名人、中原十六世名人、米長永世棋聖の3人と百番指しを達成している。

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