将棋のユニバーサル杯第52期女流名人戦(主催・報知新聞社ほか)五番勝負第2局が30日、大阪・高槻市の関西将棋会館で指された。挑戦者で先手の西山朋佳女流二冠(30)=白玲、女流王将=が福間香奈女流名人(33)=清麗、女王、女流王座、女流王位、倉敷藤花=に125手で勝利。

シリーズ2連勝で3期ぶりの奪還に王手をかけた。これで両者の公式戦での対局数は100(福間の54勝46敗)となり「百番指し」を達成。第3局は2月8日、千葉・野田市の関根名人記念館で行われる。

 【井上慶太九段の目】

 渾身(こんしん)の一着でした。西山さんが最終盤に103手目に▲5二桂成から▲4四歩と指した一連の手順はメガトンパンチ。これは狙っていましたね。福間さんは意表をつかれたと思います。劣勢になってからの持ち味を本局でも発揮。妖(あや)しく迫っていきましたね。

 福間さんもまとめにくい陣形をうまく好形に持ち込んでいました。48手目に△4四角と出て仕掛けてから△5二銀、△6一飛という差し回しは、我々も気づけない構想でした。敗れはしましたが巧みな駒の繰り替え、将棋のつくりのうまさを感じました。

 百番指しにふさわしい熱戦でした。女流棋界を代表するお二人の対決は、これからも続くと思います。棋士でも達成者のいない“二百番指し”も可能だと思いますよ。(談)

 ◆井上 慶太(いのうえ・けいた)1964年1月17日、兵庫・芦屋市出身。62歳。若松政和八段門下。1983年にプロ入り。85年の新人王戦、86年の若獅子戦で優勝。2025年6月まで日本将棋連盟常務理事を務める。弟子に中七海女流三段ら。

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