米国の世界的歌手、レディー・ガガが30日、東京ドームで来日ドーム公演のファイナルを迎えた。最新アルバム「メイヘム」を引っさげ、京セラドーム大阪で2公演、東京ドームで4公演の計6公演で26万6000人を動員する自身最大規模の来日公演。

日本での単独公演自体も3年半ぶりで、約2時間半のステージで魅了した。

 真っ赤に染まったオペラ座のようなステージに、圧倒的なカリスマ性をたたえたガガが登場すると、底から沸き起こるような歓声が上がった。「Bloody Mary」で会場の空気を完全に掌握した。「メイヘム」を象徴する楽曲「Abracadabra」で客席を支配。「今からやるこのショーのカテゴリーは“踊るか死ぬか”」とコメントし、ステージへの並々ならぬ覚悟をみせた。

 ライブは4部構成で全29曲をパフォーマンス。それぞれ演出のこだわりが尽くされた芸術性に富んだステージで、吐息すらメロディーに聞こえるほど。命を削るような全身全霊のパフォーマンスを見せつけた。「トーキョー、手を挙げて!」と何度も客席に語りかけ、ファンとのコミュニケーションを楽しんだ。

 「ACT:4」に入り「Shadow of a Man」の歌唱前には「東京のみんな、あなたたちはずっと前から私を信じてくれていた。そして私も、あなたたちを信じていました」と愛情たっぷりにメッセージを送り「今夜チケットを買ってくれて、本当にありがとう」と感謝した。

 「Born This Way」「Shallow」などのヒット曲を続け、ブルーノ・マーズとのデュエット曲「Die With A Smile」からは弾き語りで聴かせ「東京、アイラブユーソーマッチ。

愛しています」とはにかんだ。

 ガガは現地時間2月1日に米ロサンゼルスで開催される米の音楽の祭典「第68回グラミー賞」に出演する予定。ガガは同賞の最高の栄誉とされる主要部門「最優秀アルバム賞」など7部門にノミネートされており受賞に期待がかかる。

 「Die With A Smile」の歌唱後には、グランドピアノの椅子に座りながら「ここでの公演がこれで最後だなんて信じられない。ここでのショーはこれが最後で、私たちはこのあとグラミー賞のためにアメリカへ戻ります。こんなに素晴らしい公演を一緒に作ってくれて、本当に感謝しています」とあいさつ。「今夜はどうしてもこの曲を歌いたかった」と切り出し「この曲が私にとって重要なのは…なんていうか、私は学校で本当に大変な思いをしたから。ここにいる誰かも、『自分は周りと違う』って感じたこと、あるかな。私がこれから何を言うか、もう分かるでしょ?」と「Hair」を披露した。

 カーテンコールのようなフィナーレでは、息を吹き返すように登場し、パフォーマーとの群舞が映える「Bad Romance」で燃えさかる炎をバックに熱唱。芸術的な幕切れに、静寂ののち大歓声が響いた。

 鳴りやまないアンコールの声に、メイクを落としながら素顔で「How Bad Do U Want Me」のチャーミングな歌唱で応えたガガ。

大歓声で包み込まれると胸いっぱいの表情で喜びに浸った。ガガは日本での公演の成功を手みやげに、息つく間もなく帰国する予定。グラミーまで一気にひた走るつもりだ。(宮路 美穂)

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