第98回センバツ高校野球大会(3月19日開幕・甲子園)の出場校を決める選考委員会が30日、大阪市内で行われ、全32校が決まった。昨秋の関東大会8強の昨春センバツ王者・横浜(神奈川)が、滑り込みでセンバツ連覇への切符をつかんだ。

同校の最速154キロ右腕・織田翔希のほか、山梨学院(山梨)の投打二刀流・菰田陽生、沖縄尚学の左腕・末吉良丞、花巻東(岩手)の古城大翔内野手(いずれも2年)ら怪物候補を擁する強豪校も選出され、大きな盛り上がりを見せそうだ。組み合わせ抽選会は3月6日に行われる。

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 笑顔で記念撮影を行う山梨学院のメンバーの中に、菰田の姿はなかった。29日夜から高熱が出て、インフルエンザ感染が判明。吉田健人部長(29)は「彼自身、この発表を楽しみにしていました」と話し、仲間とともに喜び合えなかった主将の心中を思いやった。

 それでも、病床から野球部を通じて決意を込めたメッセージを発した。「昨年の夏は悔しい思いをしているので、甲子園の借りは甲子園で返せるように、キャプテンとして主軸としてチームを引っ張っていけるように頑張ります」

 5年連続の出場は、関東・東京地区では初めて。吉田洸二監督(56)は「正直、優勝より価値があると思っています。先輩が築き上げた伝統を、後輩がしっかり受け継いだということ」と感慨を口にした。センバツでは菰田は投手に比重を置く方針のもと準備している。「それまでは野手9割、投手1割だった練習から、投手8割、野手2割くらいに変わりました」と指揮官は明かした。

 昨年の春夏の甲子園で5試合、19回2/3を投げて防御率1・37の数字を残した194センチ右腕に対し、吉田監督は「今まで以上のパフォーマンスが間違いなく出るのではないか」。

3度目の聖地で、投手として覚醒した姿を見せる。(浜木 俊介)

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