歌舞伎俳優の中村時蔵が、4月の歌舞伎座「四月大歌舞伎」(2~27日)夜の部「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう) 十種香」で息女八重垣姫を初役で勤めることになった。

 戦国時代の川中島合戦における武田・上杉両家の争いを主軸に、ミステリー要素が盛り込まれて展開する時代物の名作「本朝廿四孝」から人気の場面「十種香」を上演。

舞台上で実際にお香がたかれ、客席に甘い香りが漂う中を、八重垣姫が勝頼への恋心を募らせていく。

 2024年に5代目中村時蔵を襲名し、女形として成長著しい時蔵が初めて八重垣姫を演じる。八重垣姫は「祇園祭礼信仰記」の雪姫、「鎌倉三代記」の時姫と並ぶ女形の大役「三姫」のひとつ。時蔵はこれまで雪姫、時姫を勤めており、今回の八重垣姫で三姫をすべて演じることになる。

 共演は中村七之助が腰元濡衣、中村芝翫が長尾謙信、そして時蔵の父・中村萬壽が花作り蓑作実は武田勝頼を演じる。

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