ファーム中地区のハヤテが1日、ちゅ~るスタジアムでキャンプインを迎えた。新シーズンの幕開けとともに、チーム最年長35歳の元DeNA倉本寿彦新主将の船出でもある。

自主トレ期間中だった先月30日にチームに合流。練習前の円陣では「諦めずに、みんなの先頭に立ってプレーしていきたい」と、新加入選手を含む全選手を前に力強く決意を語った。

 ウォーミングアップ後は篠原とキャッチボールで肩を温め、続くシートノックでは三塁に入った。1球目の捕球から華麗なターンで本塁へ返球。「毎年、この日が来ると始まるな、という気持ちになります。やっとユニホームを着てプレーできる」。そう語る表情は終始リラックスしていた。

 チーム初年度の2023年から在籍し、ちゅ~るスタジアムでのキャンプは今回で3度目。DeNA時代は沖縄で汗を流してきたが、「もしかしたら、こっちの方が暖かいんじゃないかな」と笑顔を見せた。主将を務めるのは創価大時代以来となる。就任の打診を受けた当初は「若い選手が中心のチームなので、正直、自分じゃないと思った」と本音を明かす。それでも池田省吾社長と話し合いを重ねる中で心境が変化。

「やるしかない、という気持ちになりました。すっきりした気持ちでチームを引っ張っていきたい」と語り、ベテランとしての自覚をにじませた。「僕にしかできないこともあると思う。チームのコンセプトである『挑戦』という社長の言葉に背中を押してもらいました」と静かに決意を口にした。

 チームは過去2年間、ウエスタン・リーグで最下位に低迷。昨季はNPB復帰やドラフトを含め、プロ入りした選手は0人に終わった。一方、同時期に創設された東地区のオイシックスからは3選手が指名を受けており、厳しい現実を突きつけられている。そうした中、倉本は昨季111試合に出場、打率2割7分5厘を記録。97試合で三塁手として先発出場し、レギュラーに定着した。

 「僕自身も、まだ上でやりたいという気持ちを強く持ってグラウンドに立っています。今回コーチも入れ替わり、素晴らしい実績のある方々が来てくださいました。若い選手にはいろいろなことをどんどん吸収してほしいですし、僕自身も刺激をもらって勉強になっています。

勝つことはもちろん大事ですが、1日1日成長していけるチームにしていきたい」。ベテランとしての覚悟を胸に、若手とともに成長を重ねながら、倉本がチームの先頭に立つ。(伊藤明日香)

編集部おすすめ