ファーム中地区のハヤテは1日、ちゅ~るスタジアムで春季キャンプを迎えた。創設3年目となる今季は、ヘッドコーチ兼野手総合コーチとして、派遣元の巨人で昨季1軍内野守備走塁コーチを務めた古城茂幸氏が就任。

巨人で培った経験を、ハヤテに還元することを誓った。

 合同自主トレから1日のオフを挟んで迎えたこの日、古城ヘッドは内野シートノックで自らバットを振り続けた。全体練習後には若手内野手3人に対する特守を実施。左右にワンバウンドで手投げしながら、捕球時の心構えについて丁寧に指導した。その後も再びシートノックに入り、精力的に選手たちを動かしていた。「ハヤテの選手はみんな向上心がある。きつい場面もありましたが、乗り越えられた部分もある。全体的に見ても伸びそうな感じがする。これからの成長が楽しみです」と笑顔を見せた。

 創設3年目の新球団。昨季リーグは123試合で35勝86敗2分けと、創設初年度から2年連続でウエスタン・リーグ最下位に沈んだが、赤堀元之監督が掲げる「一つでも多くの勝利」に向け、古城ヘッドも日々指導に力を注ぐ。翌日も練習前に若手選手数人を集め、守備技術の向上に時間を割くと熱量は十分だ。

 古城氏は、巨人ではファーム打撃守備コーチ、1軍内野守備走塁コーチ、2軍野手総合コーチ、2軍内野守備走塁コーチ、3軍打撃コーチなどを歴任。今回、ハヤテでヘッドコーチというチーム全体を俯瞰する立場に就いたことで、新鮮さも感じているという。「これまでは部分的な担当コーチが多かったですが、今回は守備や打撃だけでなく、ゲームメイクも含めて幅広く関わります。監督と話し合いながら、違う角度からチーム全体を見ることができる。自分自身、とても興味があります」と充実の表情を浮かべる。

 昨季は復帰、ドラフト指名ともにNPB12球団入りした選手はゼロ。上の舞台で活躍できる選手の輩出を目指す。「NPBに行ったからといって、そこで終わりではない。生き残っていかなければならない。やるべきことはまだまだ多い。そのプレッシャーを、常に練習からかけていきたい」と力を込めた。(伊藤 明日香)

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