歌舞伎俳優の片岡仁左衛門が1日、歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」(26日千秋楽)昼の部「弥栄芝居賑 猿若座芝居前」に出演した。

 江戸の芝居町、猿若町。

連日大勢の見物客が押し寄せて賑やかな江戸三座の筆頭「猿若座」が舞台。芝居茶屋の女将お浩(中村扇雀)、猿若町の名主幸吉(中村芝翫)と女房お栄(中村福助)が「猿若祭50年」を喜び、座元を呼ぶ。猿若座の座元(中村勘九郎)と座元女房(中村七之助)が猿若座から登場すると、客席から割れんばかりの拍手が送られた。

 そこへ、京の呉服屋松嶋の旦那新左衛門(仁左衛門)と女将の吾妻(片岡孝太郎)が登場。座元(勘九郎)が虚実入り交じった形で「私の父(18代目中村勘三郎さん)も喜んでいます」と述べると、松嶋の旦那新左衛門(仁左衛門)が「17代目のおじさまには、大変かわいがっていただきましたが、その大恩人のおじさまが始められ、私が兄弟のように仲良くしてきた18代目から引き継がれた猿若祭も、今年で50年」と祝福した。

 さらに、旦那新左衛門(仁左衛門)が「私の目が黒いうちに19代目(勘三郎襲名)を」を呼びかけると、座元(勘九郎)は「それは先の話」と冷静に受け止めた。花道に男伊達5人、女伊達5人が並び、次々とツラネを述べるなど、華やかな雰囲気に包まれた。

 当初は中村鶴松の初代中村舞鶴襲名披露として劇中口上が予定されていたが、鶴松が謹慎処分を受けて休演のため、猿若祭50年を祝う内容に変更された。

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