今季から巨人に加入した育成の板東湧梧投手(30)が1日、2軍スタートとなった宮崎キャンプ初日からブルペン入りし、“久保塾”で2時間超えの熱投を見せた。「手応えもあって楽しかった。

時間は気にならなかった」と笑顔で汗を拭った。

 通算114登板の右腕も、直近2年は1軍登板ゼロ。球速の低下にも悩まされた。「前で投げられていなくて、横振りになっている」。悪癖を修正しようと試行錯誤を繰り返した。この日は捕手を座らせ73球。変化球も交えたが「今ひとつだった」と、何度も首をひねった。納得のいかない右腕に手を差し伸べたのは、ソフトバンク時代にブレイクの下地を作った久保巡回投手コーチだった。

 投球練習が終わると、久保巡回コーチは、すぐに板東の元へ歩み寄った。「体が壊死(えし)した状態で投げている」。動画を撮影しながらフォームをチェックし、右足の蹴りや体のバランスを修正。ネットスローや立ち投げを繰り返し、あっという間に時間は過ぎた。

「やっと体に血が流れ始めたんじゃないかな」とほほ笑み、右腕の復活に手応えを語った。

 師弟関係の再結成で見えた一筋の光。支配下昇格へのアピールは続くが「その状況も楽しんでやりたい」と、新天地で復活を期す。(加藤 翔平)

編集部おすすめ