今季から育成契約を結び加入した巨人の板東湧梧投手が1日、ブルペンで2時間超えの熱投を見せた。久保康生巡回投手コーチとの師弟タッグも再結成。

「手応えもあって、時間は気にならないくらい楽しかった」と、復活への足がかりをつかんだ。

 ひなたひむかスタジアムで行われた2軍春季キャンプに参加した右腕は、午後2時過ぎにブルペン入り。捕手を座らせて73球を投じた。カーブ、カットボール、フォークも織り交ぜたが、何度も首をひねり納得のいかない表情。手を差し伸べたのは、ソフトバンク時代にブレイクの下地を作った、かつての師匠だった。

 21年には自己最多の44試合に登板し、通算114登板と経験豊富。しかし球速の低下にも悩み、直近2年間は1軍登板ゼロに終わった。20年までソフトバンクの2軍投手コーチとして指導した久保コーチは「体が壊死(えし)した状態」と表現。「力の出し方には原理がある。一生懸命力を出そうとしているんだけれど、はまっていないから原理に反している」と分析した。投球練習終了後に歩み寄ると「右足の蹴り」と「体のバランス」を指摘。捕手を立たせた状態での投球や、ネットスローを繰り返し動画で撮影し、身ぶり手ぶりで指導した。

 ブルペンを後にしたのは午後4時30分過ぎ。「本人もやる気になってくれていて、それが行動に現れている。いいコーチングとは、やる側の人と一体になること。そこに時間なんて関係ないよね。少しは全身に血が通ってきたんじゃないかな」とほほ笑んだ。春季キャンプでアピールを続け、まずは支配下昇格を目指す板東は「(勝負するのは)当たり前。それすらも楽しめるように」と気合十分。師匠と共に、復活の道をたどる。

編集部おすすめ