日本バスケットボール協会(JBA)は2日、男子日本代表のトム・ホーバス監督(59)との契約終了を発表した。26日と3月1日に27年W杯アジア予選の中国戦、韓国戦(ともに沖縄)を控えるが「今後の代表強化に関しての、方向性の相違によるもの」が理由とされた。

 ホーバス監督は17年から女子日本代表を率い、日本人の性格や特徴までも熟知した指導で21年東京五輪の銀メダル獲得に導いた。同年9月に男子日本代表監督へ転身。自身のキャリアで男子を指導するのは初めてのことだった。

 23年の日本、フィリピン、インドネシア3か国共催W杯でアジア最上位に入り、24年パリ五輪の出場権を自力で獲得する、48年ぶりの快挙を成し遂げた。

 ところが続投が決まった24年11月、八村塁(レイカーズ)が、コーチ人事に関して「男子のことを分かっている、プロとしてもコーチをやっていたことがある、そういう人になってほしかった。残念」と発言し騒動に発展。JBA側はミスコミュニケーションがあったと説明した上で「ホーバス体制でロス五輪を目指す方針に変更はない」と明言していた。

 しかし八村、河村勇輝が参加しなかった今年12月のW杯アジア1次予選の台湾2連戦後、伊藤拓摩強化委員長は「連勝はしたが、色んな面で課題も見えた」と発言していた。

 ◆トム・ホーバス 1967年1月31日、米コロラド州出身。59歳。ペンシルべニア州立大卒。90年にトヨタ自動車(現・A東京)に入団。

94年にNBAのアトランタ・ホークスでプレー。その後、再びトヨタ自動車に復帰し、2000年に東芝(現・川崎)に移籍。1年プレーして現役を引退。16年に女子日本代表アシスタントコーチ、17年に女子日本代表監督に就任し、東京五輪で銀メダル獲得。妻は日本人。

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