巨人の新外国人ボビー・ダルベック内野手(30)=前ロイヤルズ傘下3Aオマハ=が2日、メジャー級のパワーで周囲に衝撃を与えた。キャンプ2日目にサンマリン宮崎で来日初の屋外フリー打撃を行い56スイングで13本のサク越え。

左中間への推定130メートル弾や中堅バックスクリーンへの特大弾など自慢の怪力で場内を騒然とさせた。ポスト岡本と期待される右の大砲がド派手にベールを脱いだ。

 バットを小さく引いて、一点に全ての力を集中させた。ダルベックの乾いた打球音が鳴り響いた数秒後、「ガコーン」とスタンドの座席から甲高い音が響き渡る。本塁打の出にくいサンマリンスタジアムのバックスクリーン左に飛び込む推定130メートル弾。ざわめくスタンドをよそに新助っ人は涼しい顔で打撃練習を続けた。「真芯で捉えた打球も多かったですし、広角に打ち分けることもできました。自分自身としては非常に納得のいく仕上がりでした」。メジャー通算47発、マイナー通算161発の破壊力を初めての屋外フリー打撃でまざまざと見せつけた。

 その後も次々と響く破壊音。バットを屋外で振るのが今年初めてというブランクをまったく感じさせなかった。56スイング中、13本のサク越えで最高打球速度はメジャークラスの182キロ。

阿部監督を「力はありそう」と、うなずかせた。

 しかも、56スイングのうち、安打性の当たりは39本。打ち損じも少なく、ライナー性の打球がほとんどだった。「ブンブン振り回して本塁打ばかり狙うのではなく、ちゃんとしたプロセスを踏んだ結果本塁打になるのが理想。しっかりと真芯でコンタクトして、飛距離を稼ぐことが自分にとって一番重要」と冷静に語った。

 衝撃デビューに他球団の007もうなった。バックネット裏でフリー打撃を見守った広島の岩本スコアラーは「癖もなくシンプルに振っている感じ。バットがボールまで最短で出てきていて、足の上げ方にも無駄がない」と分析。さらに「30本でも40本でも打てるような打者。普通にいけばそのくらい打てるんじゃないかな」と賛辞は止まらなかった。30発以上なら、球団の外国人では2010年に49本塁打を放ったラミレス以来。ポスト岡本候補の期待は56スイングで一気に高まった。

 先月30日に来日し、日本はこの日がまだ4日目。まだ肌寒い季節だが守備、走塁練習もこなし順調に強度を上げてきている。「出力という意味では、まだまだ出ると思います」。まだキャンプインしたばかり。これから徐々に、本来のパワーを解放していく。(臼井 恭香)

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