何度でもグングンと伸びていく強烈な打球が、巨人・中山礼都外野手(23)のさらなるパワーアップを物語っていた。今キャンプでは自身初の屋外フリー打撃。

たくましい肉体から力強くバットを振り続けると、バックスクリーンへぶち込み、続けて右中間席中段への2連発で3連発もあった。56スイングで13本のサク越えを披露し、「いい感じに打てました」と充実の汗をぬぐった。

 長打力アップへ昨年12月に“なかやまきんに君化”を宣言し、有言実行した。ウェートトレなどで己の体をいじめ抜き、「体重はそこまで増やしたくないんですけど、筋肉はついたかなと思います」と筋肉量だけで4~5キロ増量したという。さらにオフ期間は東京Dにも足を運び、投手の球速や変化量などを再現できるマシン「トラジェクトアーク」を駆使。練習の成果の一端を示した。

 まだキャンプ2日目のフリー打撃ながら、今季への期待感を抱かせた若武者。橋上オフェンスチーフコーチは「全体的に去年に比べるとペースが早い感じを受ける中で、特に仕上がりの良さを感じる一人」と称賛する。昨季は自己最多103試合に出場し、打率2割6分5厘、7本塁打、32打点とブレイクしたが、同コーチは「クリーンアップを任せてもいいぐらいの数字は残るんじゃないかって期待はあります。本塁打に関して言えば、20本ぐらいは打てるだけのものは十分ある」と上積みを見込んでいる。

 昨季から外野に挑戦し、今年は内野手登録から外野手登録に変更。外野1本で新加入の松本やキャベッジ、丸らとの争いに臨む。

名前と同じ「ライト」のレギュラー奪取を見据える男は「しっかり振るというところで、結果ホームランになればいいかな」とうなずいた。持ち前の打力で、昨年以上の躍進の年にしてみせる。(田中 哲)

 ◆巨人の外野争い 左翼はキャベッジが筆頭候補で丸、育成5位で1軍スタートの知念ら他の外野手も守れる。中堅候補は松本、佐々木らがいる中で、2日の1軍宮崎キャンプで行われた内、外野の「中間飛球」の声かけ連係、捕球練習ではドラフト4位の皆川も中堅に入った。右翼は中山、丸、佐々木、皆川らがいる。また、2軍には若林、浅野、萩尾、岡田らも控えている。

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