俳優の坂口健太郎(34)が映画「私はあなたを知らない、」(中野量太監督、今年晩夏公開)に主演することが2日、分かった。2人は初タッグになる。

 2016年の報知映画賞で4冠を獲得するなど国内外で高く評価された「湯を沸かすほどの熱い愛」以来、中野監督が10年ぶりに完全オリジナル脚本を手がける作品。「罪と贖罪(しょくざい)、赦(ゆる)し」がテーマで、坂口は職場で出会ったシングルマザーに心を解放していく天涯孤独の男・夕平を演じる。劇中では青年期から40代までを演じ、決意の短髪姿も披露している。

 オリジナル脚本のため、ストーリーの詳細はベールに包まれているが、中野監督は「自分の映画で、初めて、人を殺(あや)めるシーンを書きました」と告白。「殺人を肯定するつもりは一切ありませんが、そこに至るまでの人の複雑な感情、そうせざるを得なかった人間らしさを描きたいと思いました」と明かした。

 坂口は「夕平がした選択は肯定できるものではないけれど、そこに至るまでの彼の心の動きや気持ちは理解できる気がしたし、すごく人間らしい」とコメント。「愛情は国とか言語、人種を超えるものだと思います。夕平が犯してしまった罪はあるけれど、そこに至るまでの感情は、多くの人たちに理解してもらえるだろうし、さまざまな国の人々に響く作品だと思っています」と語った。同作はフランスとの共同製作で、フランスでの公開も決定。海外での展開も期待される。

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