日本バスケットボール協会(JBA)の島田慎二会長が3日、男子日本代表のトム・ホーバス監督(59)との契約終了、今後の強化体制に関する記者会見を都内で行った。

 JBAは2日にホーバス監督との契約終了を発表。

24年11月には八村塁(レイカーズ)がコーチ人事に関して「男子のことを分かっている、プロとしてもコーチをやっていたことがある、そういう人になってほしかった。残念」と発言し騒動に発展。ただ、今回の契約終了と八村との関係について、島田会長は「そこが直接的ではないということの、繰り返しになります。何を優先しなければいけないかとなったときに、日本バスケ界を前に進めていくことが、未来に紡いでいくこと。その時のベストな布陣が代表として結集し、世界と戦い、結果を出し、日本国民の皆さんに元気になってもらうことが使命。一体感を持って戦える、応援してもらう代表を作ることにブレはない。そういう布陣を作っていくとはどういうことなのか、そこへ逆算して向かっています。」と説明した。

 ホーバス監督は17年から女子日本代表を率い、日本人選手の性格や特徴までも熟知した指導で21年東京五輪で銀メダル獲得に導いた。同年9月に男子日本代表監督へ転身。23年の日本、フィリピン、インドネシア3か国共催W杯でアジア最上位に入り、24年パリ五輪の出場権を自力で獲得する、48年ぶりの快挙を成し遂げた。

 26日と3月1日に27年W杯アジア予選の中国戦、韓国戦(ともに沖縄)を控えるが、退任理由についてJBAは「今後の代表強化に関しての、方向性の相違によるもの」としていた。

◇八村の発言を巡る経過(日付は日本時間)

▽24年11月14日 八村がJBAの姿勢を「お金の目的があるような気がする」と批判。

コーチ人事に関しても疑問を呈した。

 同16か17日 JBAが八村の代理人と約1時間、オンラインで対話。

▽同20日 日本協会の渡辺信治事務総長が取材対応。八村が不満を持った一例として、7月の強化試合の欠場が事前に決まっていたにもかかわらず、JBAの発表が試合直前だったことを挙げ、「商業目的のために引っ張った意図はなかったが、ミスコミュニケーションがあった」などと説明。

▽同24日 八村は改めて「プレーヤーファースト(選手第一)の精神が見られない」などとJBAを批判。「本当に日本のバスケのためを思って言っている」と強調し、代表のあり方についても苦言を呈した。

▽同25日 JBAが「『ホーバス体制にてロス五輪を目指す方針』に変更はない」とコメント。

▽同28日 パリ五輪代表の渡辺雄太(30)=千葉J=が八村と男子代表のホーバス監督の関係性の内情や自身の思いを約15分半にわたって激白。「悪者は一人もいない」と訴えた。

▽同30日 JBAの三屋裕子会長(66)が取材に応じ、海外でプレーする選手の窓口となる担当者を置く方針と、ホーバス監督の続投を強調した。

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