6日開幕のミラノ・コルティナ五輪に向け、スノーボード・ハーフパイプ女子日本代表が2日、合宿地のスイスからオンライン会見し、22年北京五輪銅メダルの冨田せな(26)=宇佐美SC=は「後悔のない大会にしたい」と決意を示した。今大会は日本選手団の旗手を務め、“顔”としてスノーボードで日本女子初となる2大会連続表彰台に挑む。

 女子ハーフパイプの最年長26歳、冨田が特別な思いを胸に、3度目の五輪に立つ。2大会連続メダルへ「今は楽しみとドキドキしている気持ちと、半々かな。今までの五輪で一番、特別な思いが大きい。後悔のない大会にしたい」と意気込みを語った。

 前回22年北京五輪は、この種目で日本女子初の銅メダルを獲得。今大会も日本選手団の“顔”となる旗手に抜てきされた。「本当にうれしかった。日本の代表として一番目立つところに立って(6日の)開会式は歩ける。雰囲気も楽しみつつ、スノーボードやウィンタースポーツに興味を持っていただける方が増えたらいい」と大役を描いた。

 北京五輪後は目標を見失い、1シーズン休養。「競技は一回やめよう」と引退も頭をよぎったが、心残りがあり、思いとどまった。北京五輪では、2歳下のるきと姉妹同時出場したが、新型コロナの影響で姉妹を支えてくれた父・達也さんと母・美里さんの現地観戦がかなわなかった。

冨田は「世界で活躍する姿を家族に見てもらいたい」と戦いの場に戻ることに決めた。

 女子で異例の縦回転技を駆使する10歳下の清水や工藤らの成長が著しい中、身上にするグラブ(空中で板をつかむ)など多彩でスタイリッシュな滑りを磨いてきた。今季W杯は4戦中2度の表彰台。「競技を続けてきて思っているのは、『魅力を伝えたい』。私の滑りを見て、多くの人にスノーボードって格好いいと思ってもらえたら」。酸いも甘いも経験したベテランが、4年間の集大成を示す。(宮下 京香)

 ◆冨田 せな(とみた・せな)1999年10月5日、新潟・妙高市生まれ。26歳。3歳でスノーボードを始め、中学1年でプロ資格を取得。17―18年から海外のW杯を転戦し、25年2月にW杯初優勝。世界選手権は21年4位。25年5位。

五輪は18年平昌8位、22年北京五輪で日本女子HP初の銅。北京五輪後、1シーズンの休養を経て23―24年に復帰。家族は両親と北京五輪代表の妹・るき(24)。身長160センチ。

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