巨人・リチャード内野手(26)が3日、宮崎キャンプ3日目のフリー打撃を行い、軽振で驚弾を連発した。阿部監督の助言で「力み倒していた」スイングを修正。

確実性を重視してライナー性の打球を意識しつつも、結果は47スイングでサク越え13本と規格外のパワーを見せつけた。

 自然と、白球にパワーが乗った。リチャードの42スイング目。軽く振り抜いた弾丸ライナーが、右翼ポール際に突き刺さった。「丁寧に打ちにいった結果、ホームランになったので良かったです」とシーズン中のような無欲のコメントで驚弾を振り返った大砲。阿部監督が昨年の“初心”を思い出させてくれた。

 巨人で初の春季キャンプ。岡本に弟子入りした自主トレで振り込んだこともあり「やってきたことを出したろうと思って」と初日から強振を繰り返していた。この日のフリー打撃でも最初の5スイングを目いっぱい振って左翼へ一発放り込んだが、ケージを出ると阿部監督に「サク越え何本とか言ったって0円。それなら丁寧に打った方が良いんじゃない」と声をかけられた。自己最多の11本塁打を放ったブレイクのきっかけとなったのは、逆方向への軽振。アピールに燃えるがあまり忘れかけていた原点を取り戻し「『試合で打つために練習しろ』と言ってくれたおかげで集中できました」。

強引さがとれたスイングから面白いように打球が伸び、42スイングで12発。サク越えは合計13を数えた。

 阿部監督を男にするために、“大人”になる。ソフトバンク時代は恩師の藤本元監督、小久保監督を勝たせたいという強すぎた思いが空回りし「いつの間にか変なところにいってしまった」と一時は3軍に降格。その経験を糧に「実力もないし、レギュラーでもない。だから僕は僕のために頑張る。必死になったことが結果につながって、それが大好きな人のためになる。今年は自分のために頑張ります」と視線を鋭くした。

 特守後は室内へ移動、石塚とともに午後5時57分までバットを振り続けた。心身ともに力みが抜けたリチャードに、さらなる飛躍の予感が漂っている。(内田 拓希)

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