昨年12月23日に78歳で死去した日本ゴルフ界のレジェンド、尾崎将司さんの長男・智春さんが3日、都内で行われた日本ゴルフジャーナリスト協会(JGJA)特別賞の表彰式に出席し、尾崎さんの闘病生活について明かした。

 尾崎さんは24年9月に「ご飯を食べるとおなかが張る」と体調を崩して病院で検査を受けると、医師から「S状結腸がんステージ4」と告げられた。

智春さんは「僕は頭を何回もたたかれたようにショックだったけど、親父は意外に冷静に聞いていた」と当時の様子を振り返った。

 医師からは「何もしなければ余命3か月。抗がん剤治療があるからまだまだ大丈夫」と言われた。尾崎さんは当初「俺はこのままでいいや」と話していたが、医師から「YESしか選択肢はない」と説得され、「ラストチャンスだな」と決意。2週間に1回の抗がん剤治療を続けた。

 抗がん剤の効果でがんは小さくなったが、副作用の影響で味の感覚がなくなり、手足にしびれが出たといい「食通だった親父が、最後の1年くらいは、ほとんど果物だけで生活した」と智春さんは明かす。昨年10月には医師から「抗がん剤が効かなくなり、がんが大きくなってきた」と告げられた。別の抗がん剤治療を勧められたが、尾崎さんは「副作用がつらいし、俺はもうこれでいい」と治療をやめた。

 副作用がなくなったことで昨年11月に体調は良くなったが、12月には体調が衰えた。医師からは「年越しは大丈夫だ」と言われたが、がんの進行が早かったという。智春さんが父と最後に交わした言葉は「もう少しだから大丈夫」だったという。「もう天国に行ける準備ができたという意味だったのか分からないけど、それが最後の言葉だった」と振り返った。

編集部おすすめ