元週刊プロレス編集長で「昭和プロレスの亡霊」を自称するターザン山本が3日、横浜・鶴見区の総持寺にある2022年10月1日に亡くなった国民的プロレスラーのアントニオ猪木さん(享年79)の墓を初めて訪れた。

 墓前に手を合わせ猪木さんの銅像と対面した山本は「銅像って普通は、風雪に耐えられなくなって劣化するんだけど進化してますよ!雨風にやられて逆に猪木さんの銅像は、巨大化していますよ。

生きているわけですよぉぉ」と驚嘆した。

 専門紙「週刊ファイト」でプロレス記者人生をスタートした山本。その後、ベースボールマガジン社に移り「月刊プロレス」、そして「週刊プロレス」の創刊に携わった。さらに編集長として1990年代前半には莫大な部数を記録した。猪木さんを取材し、定義づけ、表現してきた79歳。墓前にささげた言葉を「ありがとう」と明かした。

 「私の人生をめちゃくちゃにわしづかみにした人への敬意です。私の人生を奪ったわけです。奪った猪木さんへのお礼です。感謝です」

 さらに、こう続けた。

 「すべての真実は俺の頭の中と心の中にあるんですよ。自分の中に猪木がいるんです。

だから、俺はずっとプロレスを愛することができたんです」

 

 一方で亡くなってから3年あまり墓参りしなかった理由も明かした。

 「俺は会わなくても猪木が自分の中に生きてるから。会わなくても心を確かめることができるというのが俺の考え方。お墓に行かなくても俺の心の中に猪木さんは生きてますよ、と。猪木さんとは絶対的な糸があるわけです。これが真の友情ですよ!」

 では、墓前を訪れたことで感じたことは何か?

 「来たら、現場主義で感性がバーンと点火するじゃない。猪木に心が放火されるわけです。猪木さんは俺に問いかけてきた。スフィンクスの謎みたいに。猪木さんはいつも問いかけてくる。お前は、お前自身なのか?お前はお前であれよ、と。俺に頼るなよ、と。

アントニオ猪木とは、問いかけですよ」

 山本は、今年4月に80歳を迎える。

 「僕は言ってるんですよ。80代、自分の人生の絶頂期を迎える、と。すべての時間と人生を自分のために生きる。誰にも依存しない。誰にも自己承認欲求しない。自分にだけ生きる。それが絶頂です。社会とか組織とか団体とか他者に縛られない。自分だけの世界を自分のために生きる。それが最大の自由である。それは、徹底した自分主義なんです」

 連日のように自身の「X」で知人から食事をおごられている日常をアップしている山本。

依存しまくっている現実を棚上げして持論を語りまくった。

 総持寺では、節分の豆まきを行った北斗晶、さらにSareeeと対面した。現役時代に取材しまくった北斗とは久々の対面となった。

 「北斗スマイルに参っちゃった。会った時のスマイルがすごいね。天性のものだね」

 ほおを赤らめながら北斗の太陽の笑顔を絶賛した。さらにSareeeには「ターザン山本さんですか?」と声をかけられ「心が全部ビッグバンした!ひと目ぼれが100倍になりました」と絶叫した。

 Sareeeは猪木さんを尊敬しているが、両者の共通点をこう定義した。

 

 「すべてのモノを自分の味方にしようとする。一方で賛否両論を起こす。これが長生きするんですよ。賛否両論がないと継続性、永続性がない。

猪木がそう。Sareeeもこれを持っている。二面性を持っている。これが本当のプロ。それが猪木でありSareee」

(福留 崇広)

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