歌舞伎俳優の市川中車、市川團子が5日、都内で行われた歌舞伎町大歌舞伎「獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」(5月3~26日まで東京・THEATER MILANO-Za)の製作発表会見に出席した。

 四世鶴屋南北作。

1981年に3代目市川猿之助(2代目猿翁)が復活上演し、12回も再演して「三代猿之助四十八撰」のひとつになっている。中車は2幕目の「岡崎無量寺」で十二単(ひとえ)をまとった猫の怪(あやかし)で宙乗りを披露。團子は大詰の舞踊「写書東驛路(うつしがきあずまのうまやじ)」で13役を早替わりで勤める。

 中車は「父が埋もれていた狂言を復活させようと、1980年代に躍起になっていた演目の一つ。私と息子の團子でやらせていただくこと、ありがたく、光栄。泉下の父も見守ってくれていると思います」と天国の猿翁さんに思いをはせた。

 化け猫を演じることは「父の化け猫には不気味さとチャーミングさがあった。チャーミングさに関しては、少し『こうすれば出るのでは』というのがある。父のスピリットを意識しながら、向き合っていきたい」と力を込めた。

編集部おすすめ