【リビーニョ(イタリア)5日=宮下 京香】ミラノ・コルティナ五輪(2月6日開幕)のスノーボード女子パラレル大回転で冬季五輪の日本女子最多となる7大会連続出場の42歳・竹内智香(広島ガス)が5日、会場で取材に応じ、引退レースとなる五輪に向けて決意を語った。3日にリビーニョに入り、この日午前は会場近くの練習コースで1時間ほど調整した。

「緊張感も、ワクワク感もあってアドレナリンも出ている。改めて五輪が好きだな。この空間、この時間を楽しみたい」と雲一つない青空に負けない笑顔をはじけさせた。

 最後まで勝負に徹する。8日の五輪の競技実施日を27年間の競技人生の最終戦になると表明した。本番コースは年明けに滑りに来ており「距離が長いのでフィジカルが求められる」という。夏場にバイクトレーニングなどで強化してきた42歳は「吐くぐらい苦しいトレーニング。年をとって体力が厳しいと思うかもしれないが、若者がしない練習量をこなした自信がある。(表彰台は)ワンチャン(ス)ある」。14年ソチ五輪の銀以来、日本女子スノーボード界初、2つ目のメダルを狙う覚悟を示した。

 会場は海外拠点のスイスとの国境に近く、ラストレースには60人超の応援団が駆けつける予定。「ホームみたいな場所で宣言して締めくくれる。

私は365日できる努力を毎日している。やはりやり切ったと思える自信が、その姿が、誰かの、そして子供たちの夢や希望になれば、それは最高だなと思う」と竹内。百戦錬磨のレジェンドが、特別な舞台で有終の美を飾る。

 ◆竹内 智香(たけうち・ともか)1983年12月21日、北海道・旭川市生まれ。42歳。

 ▽競技歴 旭川東明中3年から競技を始める。五輪には2002年にソルトレークシティー大会から6大会連続出場。14年ソチ大会では、日本女子スノーボード初となる銀メダル。15年世界選手権は銅メダル。18年平昌五輪は5位入賞、22年北京五輪は15位だった。W杯通算236試合出場。優勝1度、パラレル回転と合わせ、表彰台15度。

 ▽実家 北海道の温泉旅館「湧駒荘(ゆこまんそう)」

 ▽好きな食べ物 スナック菓子の「ハッピーターン」

 ▽引退後にやりたいこと 登山。「無になれる時間がすごく好き。いつか百名山は制覇したい」

 ▽印象に残る大会 14年ソチ五輪で銀メダルをとった瞬間。「メダルが本当にたくさんの人に喜んでもらえると知れた。一方で平昌五輪は本当に苦しくてスタートに立つこともつらいと思った」

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