巨人に新加入した北浦竜次投手(26)=日本ハム=が5日、サンマリン宮崎で行われた実戦形式のライブBPに初登板し、打者のべ7人を無安打に抑える鮮烈デビューを飾った。1四球を許したが、動く直球を武器にわずか16球で7人の打者を抑えて開幕1軍入りへ猛アピールした。

 変幻自在に動くボールに、打者は対応できなかった。最後の打者・リチャードを143キロの直球で中飛に打ち取ると、北浦は静かにマウンドを降りた。巨人のユニホームを着て初めての実戦形式の舞台。ドラ5・小浜ら打者のべ7人に対し、計16球。無安打1四球、2三振の快投を見せ「(手応えは)ありました」と充実感を漂わせた。

 揺れ動く球を武器にする。直球が意思と異なる形で変化するという特殊球の持ち主で、スライダー回転もシュート回転もするという。この日の最速146キロながら小浜を144キロの直球で見逃し三振、門脇を145キロの直球で二ゴロに抑えるなど、動く球に加えカットボール、フォークも巧みに使い、左右関係なく打者の的を外した。阿部監督も「すごく実戦向きという感じ。いいキャンプを過ごせているんだろうな」と目を見張った。

 ベース板での変化は一目瞭然。捕手を務めた甲斐が「動く」と言えば、1打席目、2打席目と2度対戦したリチャードも「真っすぐじゃなく、ちょっと動く」と驚き、「武器になっていくかな」と、左腕は自信を深めた。

 “秘密兵器”になり得る存在だ。昨年は24年オフにDeNAを戦力外となり加入した同じ左腕の石川が一気にブレイク。5度の先発を含む41登板で5勝4敗、防御率2・14と1軍での地位を確立させた。北浦は昨年の日本ハムでは育成選手で、自由契約となって巨人に移籍。ポジションこそ決まっていないが、石川のように先発、中継ぎの両方をこなす可能性も十分にある。「1軍スタートが目標。けがをしないのは大前提として、いいスタートを切れるように」と、意気込んだ。

 無安打で抑えたが「変化球の腕の振りが弱くなる課題があった」と反省も欠かさなかった。「阿部監督も『白紙』と言っていた。そこに入れるように、しっかりやっていきたい」。活躍を予感させる、鮮烈な“デビュー”だった。(北村 優衣)

◆北浦のライブBP結果

リチャード 空三振

小 浜 見三振

宇都宮 三ゴロ

門 脇 二ゴロ

荒 巻 四 球

知 念 二ゴロ

リチャード 中 飛

 ◆北浦 竜次(きたうら・りゅうじ)2000年1月12日、栃木・那須塩原市出身。

26歳。白鴎大足利から17年ドラフト5位で日本ハム入団。1軍通算48登板で3勝3敗1セーブ、防御率4・53。25年オフに自由契約となり、同年11月に巨人入り。184センチ、103キロ。左投左打。

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