巨人のドラフト6位・藤井健翔内野手(18)=浦和学院=が5日、ひむかの屋外で初のフリー打撃に臨み“ゴジラ級”の場外弾を披露した。16球目だ。

強烈な衝撃音を残した打球は、両翼92メートル、芝生席の奥にある約15メートルの左翼防球ネットを越え、森の中へ消えた。球場はどよめきに包まれたが「飛距離は出ていたけれど、ただ飛ばすだけではプロの世界で生きていけない。その点ではあまり良くなかった」と、周囲の反応をよそに不満顔。それでも、同球場で高卒1年目から場外弾を連発した松井秀喜氏に匹敵するパワーを見せつけた。

 「浦学のジャッジ」は53スイングで6発、安打性30本をマークした。それでも満足していないことを伝え聞いた大田2軍打撃コーチは「自己評価が低いよ」と苦笑い。「18歳であれだけ飛ばせて、コンタクト力もある選手はなかなかいない。1年目だから小さくならずに、もっと豪快に振っていい。30本と、3倍の90打点を目指せる」と評し、96年~02年まで7年連続で30本90打点を達成した本家“ゴジラ”同様、大きく育てられる方針だ。

 松井氏は10~12日に、24年以来2年ぶりのキャンプ臨時コーチを務めることが決定。2軍を訪れる機会があれば、対面が実現する可能性もある。藤井は「どういう準備が結果につながったのか、自分の形で打つためにはどうしたらいいのか。

聞きたいことはいっぱいある」と、直接指導を熱望した。

 181センチ、96キロと大柄な体で、朝から「これが一番気合が入る」と、半袖を着用する18歳は初のキャンプに「しんどいっす」と一言。連日、ユニホームを泥だらけにしてボールに食らいついている。「基礎の部分はどのステージでも同じだと実感した。疲れているけれど、身になっていることが多い」と、将来の主砲候補は充実のキャンプを過ごす。(加藤 翔平)

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