取材の合間に、イタリア留学時代のホストファミリーを訪ねた。五輪が始まるとは思えないほど静かな住宅街に迎えられ、テーブルにはラザニアに自家製ティラミス。

食卓を囲むと自然と五輪の話題になった。

 「近所のバールは朝からボランティアでいっぱい」「交通規制が多いけれど、街が明るくなった気がするわ」。競技場では拾えない“生活者の五輪”が、家庭の何げない雑談から次々とこぼれ落ちてくる。市民の多くは大会による混雑に戸惑いながらも「自分たちの街が世界の舞台になる喜び」を静かにかみしめているようだった。(宮崎 亮太)

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