【バルディフィエメ(イタリア)6日=松末守司】ノルディックススキー・ジャンプ女子の8日(日本時間)の個人ノーマルヒル(ヒルサイズ=HS107メートル)に向けた公式練習が行われ、18年平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(クラレ)が、上昇気流に乗ってきた。

 晴天だった5日の初飛びとは一転、雪に雨が交じる悪条件だったが、集中力を高めた1回目に98メートルと飛距離を伸ばした。

22回目からは雨も止み、93メートル、96・5メートルで締めた。初戦前、最後の練習を終え「2回目は新しいスキーだったのであんまり良くなかった。やはり同じ道具で安心して飛べるというのが一番。スキーも決まったし、スーツもどれを使うか決まった。自分の中で不安材料はなくなった」とすっきりした表情を浮かべた。

 「ビリンゲン・ショック」を完全に払拭した。直前のW杯ビリンゲン大会(ドイツ)の初戦だった混合団体では、1回目に103・5メートルで9位。日本は3位だったが、試合後に3選手に謝罪して悔し涙を流し、心配されたものの、現地入りし、初飛びの5日、6日の3回を含め、6本のジャンプを飛び調子を整えてきた。

 個人ノーマルヒルからいよいよメダルへの挑戦がスタートする。「やるべきことはかなり明確に見えてきていると思うので、それをしっかりできることが結果につながると思う。今の私は確率を上げることが一番、しっかり2本そろえたい。いよいよだなと気持ちになりつつあるので気持ちがいきすぎないように。

最後まで自分と向き合って、自分に集中できたらなと思う」と気を引き締めた。

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