愛の熱投だ! 巨人の阿部慎之助監督(46)が6日、宮崎キャンプで今年初めて打撃投手を務めた。ランチ特打でリチャード内野手(26)、泉口友汰内野手(26)を相手に笑顔も見せながら12分間、計87球腕を振った。

直球と変化球を交ぜてほしいという両者の志願に応え、「気持ちよく打たせないように」と途中で投球フォームを変えたりと実戦的な練習とした。昨季自己最多の11発とブレイクし、今季さらなる飛躍が期待されるリチャードは「スーパーピッチャーでした」と脱帽した。

 我慢を続け、思い切り振り抜いた42球目。リチャードが捉えたボールは左中間スタンドで弾んだ。「いい形で終わりたいなと思ってたので、少しだけ狙いました」。“愛のフリー打撃”を終えると、納得の表情で振り返った。

 ランチ特打中、その時は突然訪れた。急きょ打撃投手が阿部監督に代わった。「マジですか?」。驚く間もなく再開。多彩な変化球で翻弄(ほんろう)され「スーパーピッチャーでした。全く気持ちよく打たせてもらえなかったです」。

 まさかの場面もあった。スローカーブがすっぽ抜け、左でん部を直撃。「普通に投げた瞬間向かってきていたので、『あー』って思いながら。避けるタイプじゃないので」と、ひと幕を明かした大砲は「乱闘行こうと思ったんですけど、さすがに監督なのでそれはやめました(笑)」と笑わせた。

 計30スイングでサク越えは最後の1球だけだったが「芯で打つこと」を意識し、中堅から逆方向にライナーを打ち続けた。キャンプ開始から6日が経過し、地元・沖縄への移動まで残り1週間。「あったかさに甘えず、いい準備をしたいと思います」。慢心することなく、成長した姿を見せる。(臼井 恭香)

編集部おすすめ