俳優の寛一郎が6日、都内で行われた映画「たしかにあった幻」(河瀨直美監督)の初日舞台あいさつに登壇した。

 失踪と心臓移植を題材に、生と死を問いかける物語。

ワイルドな存在感と、ある日突然姿を消してしまうような危うさを持った青年を演じ、「この仕事をやり初めて10年くらい。デビュー作のような気持ちで、10年で培ってきたものを捨てないといけない時もあった。裸のまま出るような、デビュー作のような気持ちで臨みました。そんな気持ちでやれる作品に出会えたことが幸せなこと」と作品への愛着を語った。

 祖父に三國連太郎さん、父に佐藤浩市を持つ寛一郎。河瀨監督から「三國さんが見たら、何て言うかな?」と尋ねられ、「その無茶ぶり、難しい」と困惑。続けて「佐藤浩市さんが見たら?」と聞かれ、しばらく考えて「親父は『大変だったな』くらいじゃないですか」と苦笑した。

 河瀨監督からは「佐藤浩市さんに似ているなと思いました。しぐさ、言葉、雰囲気が似ている。でも、全く違うものも持っている。この人にかけてみようと思いました。日本の俳優陣の中でネイティブに近い英語を話せる人は少ない。

音楽的な言語のセンスを出せる人だと思いました」と演技力を称賛。「一緒にそばを食べに行ったし、『佐藤で予約しました』と言って、麻布のそば屋を予約してくれました」と明かすと、寛一郎は「そりゃ、そうでしょ、佐藤ですから。そば屋くらい、予約できますよ」と優しく反論した。

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