映画監督の河瀨直美氏が6日、都内で監督、脚本、編集を手掛けた映画「たしかにあった幻」の初日舞台あいさつに登壇した。

 失踪と心臓移植を題材に、生と死を問いかける物語。

オーディションで選ばれた子役の中野翠咲、中村旺士郎が病気を患う難役を見事に演じた。河瀨監督は自らメガホンを執った1997年の映画「萌の朱雀」で主演デビューした尾野真千子を引き合いに、「この2人、尾野真千子超えをしていると思います」と才能を絶賛した。

 作品への思い入れは強く、「作品の中にはたくさんの質問のようなものを組み込んでいます。それぞれの人生の局面において、自分ならそこで何を考えるだろう、どんな愛を手渡していけるだろう、と考えていただければ。全国35館くらいで今日から公開です。じわじわと広げていける作品になれるだろうなと思います」。10代に映画の基礎を教わった専門学校の恩師からはこの日、「最高傑作だと思う」とメッセージが届いたという。

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