◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 団体(6日、イタリア・ミラノ)

 【ミラノ(イタリア)富張萌黄】フィギュアスケートが団体から始まった。ペアのショートプログラム(SP)で、世界チャンピオンの三浦璃来、木原龍一(木下グループ)組は82・84点の自己ベストで首位だった。

演技終了後は2人そろってガッツポーズを繰り出した。

 持ち味のスピード感を生かし、観客を魅了した。冒頭の3回転ツイストリフトで1・95点の加点を引き出し、続くサイドバイサイドの3回転トウループなどを次々と成功させた。スコアを確認すると、木原は思わずキス・アンド・クライに置かれたカメラからフレームアウト。「積み重ねてきたものがしっかり出せた」と両手を上げて首位発進を喜んだ。三浦も「積んできた練習はウソじゃなかった」と満面の笑みを見せた。

 82・84点は世界歴代3位の高得点。木原は「歴代の方はもっと雲の上のレジェンドの方。僕たちはそのレベルには達していない」と謙遜しながらも「自分たちのパフォーマンスは誇りに思う」と胸を張った。「一つひとつ集中してベストを尽くせた。個人戦のSPにつながる」と三浦も大きな手応えを得た。

 これまで世界選手権、グランプリファイナル、四大陸選手権など、何度も世界のトップに立ってきた日本のエース。

前回の北京五輪からの4年間ではそれぞれにけががあったが、その度に支え合い乗り越えてきた。三浦は「うまくいかないことを経験して、2人とも心身ともに強くなれた。その経験が今につながっている」と成長を実感する。

 団体SP首位という最高な滑り出しを切った。団体優勝へ向け、男女SPの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)、坂本花織(シスメックス)にいい形でバトンをつないだ。「あとは応援して個人戦の方に切り替えていきたい。どこがポイントを伸ばせるか見ていきたい」と木原。個人では日本勢初のメダル獲得を目指す。この結果を弾みとして、快挙へ突き進む。

 ◆木原 龍一(きはら・りゅういち)1992年8月22日、愛知県生まれ。33歳。中京大卒。

4歳からスケートを始め、シングルで11年世界ジュニア男子代表。13―14年シーズンからペア転向。五輪は高橋成美と組んで14年ソチ、須崎海羽と18年平昌、三浦璃来と22年北京に出場。174センチ。

  ◆三浦 璃来(みうら・りく)2001年12月17日、兵庫県生まれ。24歳。大阪・向陽台高から中京大卒。スケートは5歳から。15―16年シーズンからペアに転向し、市橋翔哉と組む。19年8月に木原龍一と新ペアを結成。幼少期に空手経験があり、得意技は回し蹴り。146センチ。

 ◇団体戦の大会方式 男女シングル、ペア、アイスダンスの4種目中3種目以上の出場枠を持つ国と地域で、国際スケート連盟の各種目ランク合計上位10チームが参加。予選と決勝で選手を交代できる。ショートプログラム(SP)、リズムダンス(RD)で1位から10位までに10~1点が与えられ、4種目の合計上位5チームがフリーの決勝へ。同じく1~5位までに10~6点が与えられ、予選と決勝の合計で順位が決定する。

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