◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 団体戦(6日、イタリア・ミラノ)

 フィギュアスケートが団体戦からスタート。女子ショートプログラム(SP)が行われ、3大会連続出場の坂本花織(シスメックス)は今季世界最高の78・88点をマークし、トップ。

アイスダンス、ペアを終えて6位だった日本の順位を2位に押し上げた。演技後は「緊張感はいつも通りあったけど、いい緊張感で、いい時の集中力だった。今できる自分の演技ができた」と振り返った。

 青い衣装を身にまとった日本のエースは、冒頭の3回転ルッツ、続く2回転半ジャンプ、後半のフリップ―トウループの連続3回転を決めていった。演技を終えると、左手で小さくガッツポーズ。胸の前で手を組み、安堵(あんど)の笑みを浮かべた。米国のアリサ・リュウとの女王対決を制した。「とにかくショートを無事にまとめて終われた。やった、というより、よかったという気持ちの方が大きい。マックスの得点を取れたので、めっちゃ満足です」と目尻を下げた。

 坂本の最後の五輪が始まった。昨年6月、今季限りでの現役引退を表明。

同12月の全日本選手権で5連覇を達成し、女子では史上初の3大会連続五輪出場を決めた。今大会に向けた目標は「団体、個人で銀メダル以上」。22年北京五輪では、団体で繰り上がりの銀、個人で銅メダルを獲得。世界選手権3連覇の実績を引っさげ、フィギュアスケート史上初の2冠も十分視野にミラノに乗り込んだ。

 チーム戦は坂本にとって原動力。国体や国別対抗戦など、団体で争う競技は大きなモチベーション。国別対抗戦では、チームの応援席を進んで飾り付けする。29日に現地入り後は、ミラノ郊外の合宿地点、ヴァレーゼで調整。男子の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)、佐藤駿(エームサービス・明大)らと練習し、2人がミスなく滑れば中野園子コーチ(73)から「あなたも頑張りなさい!」とゲキが飛んだ。「モチベーションが上がるメンツと一緒に練習ができたので、すごくいい調整ができた」と、表情を明るくしていた。

 男女シングル、ペアと世界のトップを走る日本勢。チーム・ジャパンとしても開幕を前に先陣を切った。

坂本は8日のフリーでも起用が見込まれ、シングルを含めると計4演技とフル回転での活躍が期待される。日本フィギュアのエースが、集大成の場でチームをけん引する。

 ◆坂本 花織(さかもと・かおり)2000年4月9日、神戸市生まれ。25歳。3歳でNHK連続テレビ小説の「てるてる家族」を見て憧れ、4歳で競技開始。17~18年シーズンにシニア転向。18年四大陸選手権優勝。全日本選手権は25年に5連覇。世界選手権は22~24年に3連覇。26年ミラノ・コルティナ五輪は日本女子で史上初めて3大会連続五輪出場。159センチ。

編集部おすすめ