巨人の宮崎春季キャンプは第2クール3日目。土曜日とあってサンマリンスタジアムには大勢のファンが訪れ、選手の士気も上がる一方です。

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 阿部慎之助監督にとって嬉しい出来事があった。この日、三塁側ベンチ前に、母校・中大のOBが激励に訪れた。その中の一人、榊原健治さんは指揮官の一学年下の後輩。「大学時代から阿部さんはめちゃくちゃ優しい先輩で、本当にいい人なんです」という、かれこれ30年近くに渡る付き合いだ。

 しかし、そんな榊原さんは昨年、メンタル的に参った時期があり、1年に一度の楽しみにしていた宮崎キャンプ訪問がかなわなかったという。そんなタイミングで連絡をくれたのが阿部監督だった。 「『今はゆっくり休んで。自分のペースでいいから、他の人も頼りにして頑張っていけばいいんだぞ』って言ってもらって。電話に出られないことも分かっているから、あえてLINEでいただいたんです」。就任2年目を迎えた昨春の今頃、チームをどう作ろうか考えているさなか、可愛い後輩の姿がキャンプ地にないことを気にかけ、すぐに連絡をくれたという。

 そして今年、先輩に元気な姿を見せようと宮崎に挨拶へ向かうことを決めた。2年ぶりの訪問に心を躍らせていた時、阿部監督からLINEが届いた。「会えるの楽しみにしているね」ー。榊原さんは「普通、逆じゃないですか。僕から『お会いできるのを楽しみにしてます』って入れるところ、気にかけて阿部さんから先に連絡いただいて…。父親が亡くなった時もすぐにお花を届けてくれて。勘違いされやすい人ですけど、本当に気配りの人なんです」と感謝してもしきれない様子。「阿部さんがいい人っていうエピソードはまだまだたくさんありますよ」と先輩愛が止まることはなかった。

 まず、会えたことが嬉しかった。感謝の言葉も伝えられたから、最高の笑顔が広がった。「いやもう、本当に、体には気を付けて、優勝してほしいですね」とは榊原さん。こんな球場外の師弟関係を見られるのもキャンプのいいところ。

阿部監督はそんな愛情も一身に受け止め、就任3年目シーズンへ向かっていく。(報知プロ野球チャンネル・水井 基博)

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