巨人・石塚裕惺内野手(19)が7日、“5打席連続出塁”をマークした。サンマリンスタジアムで行われたライブBPで山城から痛烈に中前へはじき返すなど、1打数1安打2四球。

1安打1四球だった5日を含め、今キャンプの実戦形式は全打席出塁を継続中とバットでアピールを続けている。居残りの特守では送球改善に取り組むなど、約10時間の猛練習に汗を流した。

 一球で仕留めた。38人中、大トリとなった石塚の第3打席。山城が投じた初球の高め146キロを、フルスイングではじき返した。火の出るようなライナーを中前へ運び「(打席内容は)まだまだ全然ですよ」。本人は謙遜したが、調整過程の違いで投手有利とされる2月。直前まで6投手中、5人が無安打投球を続けていただけに、19歳の快音が際立った。

 アウトにならない。今キャンプは2度の実戦形式の計5打席で2安打3四球。ボール球には一度も手を出さず、好球必打が結果に結びついている。橋上オフェンスチーフコーチは「だいぶ目立ってきましたね。

スイング自体も良くなってきているし、コンタクトもだいぶ上がってきている」。持ち味の打撃でのアピールに目を細めた。

 実戦形式がなかった第1クールは木の花ドームで連日、複数球種にコースも細かく選択可能な高性能打撃マシン「ハックアタック」を打ち込んだ。自主的に150キロ超の直球、変化球と対戦し「目慣らしの部分ですごくいいのかな」。実戦感覚を維持して臨んだ第2クールでいきなり、結果を残している。

 課題の克服にも余念はない。ライブBP後はサンマリンスタジアムで川相ディフェンスチーフ、吉川内野守備兼走塁コーチと特守を敢行。三塁の位置で捕球後の足さばきを反復すると、続けてバレーボールをスパイクして体を縦に使った送球動作を体に染み込ませた。「苦手なところも多いですし、そういうところをつぶして、自分でまず不安なく試合に出られるように」。高卒ルーキーだった昨季に2軍で打率3割2分7厘を残した類いまれな打撃力を生かすのも、守備の懸念が払拭(ふっしょく)されてこそと心得ている。

 視察に訪れた山口オーナーに「今年期待の一人ですからね。体もまた大きくなっていて調子も良さそう」と名指しされ、次世代のスター候補としてかかる期待は大きい。

午後5時30分過ぎまで室内に居残り特打を続け、小浜と並んで最後に帰路に就いた。今後の実戦に向け「もう数をやって慣れていくだけだと思います」。来たるべき覚醒の日へ、確かな一歩を積み重ねていく。(内田 拓希)

村田真一Point 石塚は順調に成長しているよね。この時期に山城の146キロに力負けすることなく、キレイにはじき返した。昨年よりも体が大きくなっているし、体重が5キロ増えたと本人も言っていたよ。高卒2年目とは思えない力強さにトップから最短で球を捉えるスイング。昨季2軍で3割打った力は本物やと思う。あとは1軍の投手への変化球への対応力やけど、こればかりは経験を積むしかない。競争にはなるけど、1年を通して1軍で試してみたい選手になってきたね。

 ◆石塚のライブBP全5打席

 (カウント1―1から)

 ▽5日

 P西舘 四球

 P横川 中前安打

 ▽7日

 P田和 四球

 P山城 四球

 P山城 中前安打

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