テレビ朝日系で放送されている特撮ヒーロー番組「スーパー戦隊シリーズ」が8日、半世紀の歴史に幕を下ろした。「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」の最終回が同日に放送され、1975年開始の第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」から続いた人気シリーズが終了した。
この日終了した「ゴジュウジャー」は、スーパー戦隊シリーズ50周年記念作。動物や恐竜といった獣(けもの)をモチーフにしたヒーローが、全て集めればなんでも願いが叶(かな)うといわれる指輪センタイリングを巡り、謎の世界ノーワンワールドに君臨する軍団ブライダンや、歴代レッドの力を持つライバルたちと戦っていく…というストーリー。この日の最終回は、まさかの形で指輪争奪戦のナンバーワンになった吠(冬野心央)の前に、ファイヤキャンドル(三本木大輔)が再び現れた。その目的はもちろん、因縁の戦いに決着をつけること。ケモノのように激しく戦うなかで、吠はゴジュウジャーの面々と過ごした日々を思い返す。陸王(鈴木秀脩)、竜儀(神田聖司)、禽次郎(松本仁)、角乃(志田こはく)、真白(木村魁希)は、はぐれ者として生きてきた自分にとってどんな存在だったのか? 戦いの先に自分が望むものとは? その答えにたどり着いた吠は、ついにテガソード(声:梶裕貴)へ自分の願いを告げる…と展開。指輪争奪戦のやり直しをすることになり、歴代ゲストが集結して変身した。
ネット上では「これでもかと熱い要素のてんこ盛りで最高だった!」「この喪失感と、感謝」と惜しむ声が集まった。戦隊シリーズファンであるタレントの中川翔子も自身のXで「スーパー戦隊ありがとう」と号泣の絵文字をつけ「たくさんのキラキラした思い出をありがとう。スーパー戦隊がいない世界が始まってしまったよ。
「スーパー―」は、「動物」や「恐竜」など一つのテーマをモチーフに、「レッド」を中心とした色とりどりのヒーローが敵と戦うスタイル。巨大ロボットが登場する戦闘シーンやヒーローに変身する前のドラマパートは、子どもだけでなく大人の心をつかんだほか、変身アイテムやロボットのグッズも人気となった。79年からは毎年1作のペースで放送され、作品数は計49作。米国でリメークされた「パワーレンジャー」シリーズも大ヒットした。
21世紀に入ると、「仮面ライダーシリーズ」とともに、若手俳優の登竜門としても知られるように。現在、第一線で活躍する松坂桃李(37=09年・侍戦隊シンケンジャー)や山田裕貴(35=11年・海賊戦隊ゴーカイジャー)、横浜流星(29=14年・烈車戦隊トッキュウジャー)らを輩出した。
昨年11月に行われたテレ朝の定例社長会見で西新代表取締役社長は、終了の意図について「50年を一つの区切りにして従来の枠にとらわれない新たなヒーローを生み出したい。一つの区切りとして新しいブランドを構築できたら」と説明した。
新たに2月15日から放送するのは、赤いヒーローが活躍する特撮ヒーローシリーズ「PROJECT R.E.D.」。1作目は「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」で、1982、83年放送の人気作「宇宙刑事ギャバン」からビジュアルや宇宙を舞台にしたSF要素を引き継ぎつつ、最新の映像表現と演出方法を用いた。

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