落語家の古今亭菊之丞が8日、鈴本演芸場で8年ぶりに復活する「早朝寄席」(15日スタート、日曜・午前10時)の復活記念公演に参加した。

 2018年9月まで同演芸場の名物として行われた「早朝寄席」は、落語協会の二ツ目が研さんを積んできた場。

この日の特別公演には、菊之丞、五明樓玉の輔、入船亭扇辰、春風亭一之輔の同協会理事が登場し、高座返しや太鼓といった通常前座が行う運営業務も担当。落語ファンを熱狂させた。

 この日の上野は雪が降り氷点下を記録したにもかかわらず、午前5時から多くのファンが詰めかけた。開演時間を1時間前倒し、9時過ぎには満員札止めの大盛況だった。

 トップバッターで登場した菊之丞は「雪のさなか、選挙のさなか、足を運んでくださり、ありがとうございます。私にとって23年ぶりの早朝寄席です」と超満員の観客を前に感慨深げだった。

 二ツ目時代の「早朝寄席」の思い出を披露。「出ばやしの太鼓も自分たちでたたきますが、兄弟子が私の出番でターミネーターをたたいたことがありまして。ダダン・ダ・ダダン。兄さんやりにくいよって」と話せば、会場は大笑いした。「ふぐ鍋」を口演。コミカルな登場人物たちを巧みに演じ分け、観客の心をつかんでいた。

 菊之丞が高座返しをすると、会場から「おー!」と歓声が行った。終演後、追い出し太鼓も披露。芸歴35年の理事が前座時代に返ったかのように運営業務をする姿に、観客は興奮していた。

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