◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽ノルディックスキー・ジャンプ 女子個人ノーマルヒル(7日、プレダッツォ・ジャンプ競技場)

 【バルディフィエメ(イタリア)7日=松末守司】初出場の丸山希(北野建設)が合計261・8点の3位に入り、日本勢メダル第1号となる銅メダルを獲得した。1回目に97メートルを飛び3位。

2回目も100メートルのビッグジャンプを決めた。2大会ぶりのメダルを目指した高梨沙羅(クラレ)は13位、勢藤優花(オカモトグループ)は14位、伊藤有希(土屋ホーム)は17位だった。スポーツ報知評論家の1998年長野五輪男子ジャンプ団体金メダリスト・岡部孝信さん(55)=雪印メグミルク・スキー部総監督=は、ジャンプ競技最初の種目での丸山の銅メダルを「最高のスタートですよ」と評価し、メダルラッシュに期待を寄せた。

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 丸山は1、2本目とも、少しだけ力んで動きが硬い部分が見られたが、普段通りのいいジャンプができていた。カンテ(踏み切り地点)で立ち上がる時に少しだけ上半身から先に動いていたが、それ以外は特に気になった部分はなかった。テレマークももう少し入れられたと思うが、そこは引き続きの課題としてやっていってもらえればいい。

 北京五輪は直前のケガで出られず、そこから4年間トレーニングを重ね、今季はW杯で6勝するなど好成績を残してきた。それを初出場の五輪舞台で出せるというのは、自分のジャンプをすれば勝てるチャンスが必ずあるという自信を持っているから。精神的にも、すごい成長したと感じる。

 丸山本人も、最初は銅メダルを取れて良かったと感じているだろうが、時間がたったらたぶん悔しさが出てくると思う。混合団体、ラージヒルへ向け、ジャンプ自体はそれほど変えることはない。ラージヒルの方が得意なところもある。

精神的にも落ち着いていると思うし、しっかり戦えるだけの実力もある。ぜひ金メダルを目指して欲しい。

 金メダルを獲得したアンナオディネ・ストロム(ノルウェー)は、ノルウェーチームがノーマルヒルの台の飛び方をしっかりマスターしてきたなと感じた。ラージヒルでも大きなライバルになると思う。一方で銀メダルのニカ・プレブツ(スロベニア)は台をちゃんと攻略できていなかった。追い風を気にしすぎて、自分のジャンプができていなかった。ただ、W杯個人総合2連覇中の女王プレブツも、五輪初出場で緊張しているところがあったと思う。ここからは落ち着いてしっかり大会に臨んでくるはず。ラージヒルでは必ず本来の力を出してくると思う。

 高梨も悪くはなかった。今季は五輪前からあまり調子が良くなかったが、状態は良くなってきている。もう少し前方向に進んでいくジャンプができる選手なので、それを改善できればラージヒルではメダル争いに食い込んでいけると思う。

 丸山の銅メダルでチーム全体が盛り上がり、自分たちもメダルを取ろうという気持ちになっていると思う。今まで通りやっていけば、メダルがたくさん取れるんじゃないですかね。日本ジャンプチーム、最高のスタートですよ。

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