◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スノーボード女子パラレル大回転予選(8日・リビーニョ・スノーパーク)

 【リビーニョ(イタリア)8日=宮下京香】女子でミラノ・コルティナ五輪を最後に現役引退を表明している2014年ソチ五輪銀メダルの竹内智香(42)=広島ガス=が、競技生活27年のラストレースで予選敗退した。

 ラストレースを滑りきった竹内の表情に、万感の思いが込み上げた。

日本と練習拠点のスイスから約60人の応援団が駆けつけ、最前列には日の丸が張られた。異例の“ホーム”ムードで背中を押された42歳のレジェンドは予選で敗退したが、温かい拍手が送られた。

 最後まで勝負に徹した。冬季五輪の日本女子最多となる7大会連続出場を決めた中で、8日の五輪の競技実施日を27年間の競技人生の最終戦になると表明した。98年長野五輪を見て五輪に憧れ、14年ソチ五輪で銀メダル。この日はメダルを誰よりも喜んでくれた長兄・隆介さんの48歳の誕生日でもある。「改めて五輪が好きだな。この空間、時間を楽しみたい」と特別で、最後の舞台に乗り込んだ。

 18年平昌五輪後、2年半の休養で卵子凍結や、次世代の育成事業にも取り組んだ。競技の枠を越えて活躍してきた唯一無二の女性アスリート。「何を言われても、やり切ったと思える自信、その姿が自然と誰かの心を動かしたり、子供たちの夢や希望になれば最高」と百戦錬磨のレジェンドが、特別な舞台で晴れやかに27年の競技生活に幕を閉じた。

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