◆明治安田J2・J3百年構想リーグEAST―B▽第1節 いわき1―0札幌(8日・ハワイアンズスタジアムいわき)

 J2北海道コンサドーレ札幌が5年連続で開幕戦白星を逃した。特別大会のアウェー・いわき戦は前半15分に失点。

後半は反撃を試みるも、得点を奪えないまま0―1で敗れた。川井健太新監督(44)が目指すボールも人も動き続ける形は何度も見せたが、要所でミスが起こり、決定機をつくるには至らなかった。9日からは千葉県に練習場所を移し、初勝利に向けて立て直しを図る。

 札幌にとって厳しい結末が待っていた。いわきに出だしから主導権を握られ、先制点を奪われた。徐々にペースを握り、選手交代も絡めた後半は攻勢を強めるも、得点には至らないまま0―1の敗戦。初陣勝利を逃した川井監督は「イメージの共有が足りてなかった」と、一体になり切れなかった戦いぶりを悔いた。

 沖縄、熊本と1か月弱のキャンプでは、人もボールも動く、躍動感ある姿を見せてきた。しかし、この日は相手のハイプレスに前を向けない場面が続き、自陣でのミスからピンチを招いた。新加入のGK田川知樹(23)は「特に前半は、どういう時は下からつないでいくとか、共通認識が足りていなかった。ちょっとしたパスミスだったり技術の低さの問題」と自分たちで招いた結果に、語気を強めた。

 指揮官の教えを遂行しようとする意識が強すぎた。

10年ぶりに札幌に復帰した堀米悠斗(31)が「みんな真面目なので、トレーニングでやってる形を出そうとして、ボランチを経由ということにすごくトライしていた。ただドリブルで1個はがしたり、簡単に出したりとかずる賢さも重要」と分析したように、柔軟性を持てなかったことも、苦戦の一因になった。

 それでも、目指す形ははっきりと示した。前半7分、右サイドバックの高尾瑠が中央に入り込み、相手のブロックに阻まれたもののシュートを放った。キャンプから繰り返してきた両サイドの選手が時には逆サイドまで進入。相手を混乱させる形は確かに奏功した。高尾は「今年はサイドバックが点を取れるサッカーというのが魅力的な部分。これがもっと洗練されていけば、面白いサッカーができる」とうなずいた。

 5年ぶりの白星発進とはならなかったが、堀米悠は「まだまだ50%くらい」。川井イズムが浸透している最中なのは確かだ。続く戦いへ、千葉から上積みを図っていく。(砂田 秀人)

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