◆明治安田J2・J3百年構想リーグ▽第1節 藤枝0―2岐阜(8日・藤枝総合運動公園サッカー場)

 J2藤枝はJ3岐阜に0―2で敗れ、3年連続で開幕戦を白星で飾ることができなかった。今季就任した槙野智章監督(38)のJ公式戦初勝利はお預けとなった。

攻め続けたが、シュート数は計6本に終わり相手DFを崩せなかった。次節(14日)はホームで松本と対戦する。

 黒いスーツに袖を通した槙野監督が、身ぶり手ぶりで指示を送り続けたが、白星は遠かった。J3チームに完封負け。試合終了後にはいてもたってもいられなかったのかピッチに入り、円陣を組んだ。「多くの方が来ている中で、俺たちは結果で返さなきゃいけない」。初陣は黒星で終わった。歓声を背中で感じながら、選手やスタッフに大声で気持ちを伝え、唇をかみ締めた。

 初戦ならではの硬さがあった。ホームには7678人のサポーターが集結。藤色に染まるスタジアムで戦った。「試合はお祭りのように楽しんでやろうとしたが、少し臆病になっている選手、隠れている選手がいた。

前半と後半で、まったく別のチームのようだった」と指揮官は厳しく指摘した。フル出場のMF浅倉廉(24)も「前半はいい形が何度もできていたが、後半は課題が残った」と口をそろえた。

 痛恨だった。前半はチームが掲げる「攻撃的サッカー」の通り、ゴール前で好機をつくって押し込んだ。しかし、同42分にゴール前でDF楠本卓海(30)がクリアしようとした際、背後から回り込んだ相手MF荒木と接触し、PKを献上。先制点を許した。

 最後まで相手DF陣を崩せず、シュートは前半2本、後半4本の計6本で、枠内は1本のみ。相手には11本を許した。交代カードは2選手ずつ2回を切った。明大のFW真鍋隼虎、関大のMF三木仁太(ともに4年)と富士市立高のFW山崎絢心(3年)、立正大のMF中村優斗(4年)らが公式戦デビュー。だが、戦況を変えられず、後半30分に追加点を許した。

 特別大会を2026―27年シーズンに向けたチームづくりの期間と位置付けている。

次戦14日はホームで松本戦。「修正には時間がかかる。ただ次、確実に変わった姿を見せていきたい」。J2で3季連続2ケタ順位に沈むチームを成長させるため、指揮官が前を向いた。(伊藤 明日香)

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