8日に投開票された衆院選で首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の小選挙区では、中道が壊滅的な敗北を喫し、計80選挙区で1勝79敗となった。野党で唯一、小選挙区で当選したのは中道改革連合の野田佳彦共同代表(千葉14区)ただ一人だった。

 一方、自民党は小選挙区の289選挙区のうち、249選挙区で勝利。福島や沖縄でも、小選挙区制が導入された1996年以来、初めて議席を独占した。かつて「無党派の受け皿」として機能した都市部の野党地盤は、高市政権の誕生と共に完全に崩れ去った形だ。

 前回選挙まで野党が競り勝っていた東京の「リベラル王国」や、神奈川の「野党共闘区」も、今回は例外なく自民候補が圧勝。中道のベテラン議員らが、自民党の新人や若手候補に次々と敗れる波乱が相次ぎ、比例復活すら危ぶまれる「現職落選」が続出した。高市首相が掲げた「強い日本、強い経済」の訴えが、防衛増税や物価高への不安を持つ都市部の中間層をも取り込み、野党の批判票を封じ込めた。

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