歌舞伎俳優の中村鷹之資(たかのすけ、26)が9日都内で、4月に開催される欧州公演「女方ができるまで」の取材会を行った。 鷹之資にとって初めての海外公演で仏パリ、伊ローマ、独ケルンの3都市で上演。

舞踊「藤娘」ともにパリでは「石橋(しゃっきょう)」も。豪快な毛振りを披露する。父で人間国宝だった中村富十郎さん(2011年没、享年81)もアズマカブキを始め、海外公演に積極的だった。

 「父は僕が11歳のときに亡くなりましたが、毛振りは、(2009年矢車会での『連獅子』でも共演した)父に唯一、直接教わったもの。洋服姿だったのが、突然、足袋はいて『そうじゃないんだ』と言いながら、子ども用の毛を被って実際に見せてくれた。それが父から稽古をつけてもらった唯一のものです」と感慨深げ。芸を継承し、成長した姿を富十郎さんが愛したヨーロッパの地で見せることになる。

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