歌手の中村中が6月19日に東京・丸の内の東京国際フォーラムホールCで20周年記念公演「中村 中 20th  Anniversary Concert Chapter1ー饗宴ー」を開催する。

 ギリシャの哲学者プラトンの「饗宴」にちなんで、スターダスト☆レビューの根本要、一青窈、ドリアン・ロロブリジーダら豪華ゲストを招いて催す宴会的コンサート。

中村は20年目を迎えたことについて「応援してくださる方、力を貸してくださる方、一緒に何か作ろうと思ってくださる方、出会ってくださったすべての方のおかげです。私は長年、自分を持て余していたように思います。活動を始めた頃は一番取り組みたかった音楽よりも余計な事に注目されたように思いますし、自分が語ったわけではない事を他人に語られてしんどい時期もありました。自分に振り回されているような感覚で活動を続けて参りましたが、この頃ようやく、それを面白がれるようになって来ました。かつて余計だと思っていたことも己の一部であることに違いないし、それと引き換えに沢山の出会いや気付きを得たので良しです」とコメント。今回の公演については「これまで出会ってくれた人たちと語り合ったこと、語り合って深めた縁があることから『饗宴』というテーマを思いつきました。己じゃ己が見えませんで、敬愛するゲストの皆様の力を借りて自らを顧みつつ、この20年間で培ったものを応援してくださる方々へフルボリュームでお届けしようと思います」と呼び掛けている。

◆中村から共演者についてのコメント 

 根本要「『潮騒静夜』を共作させていただいて以来、ライヴでの共演やTV番組での共演の舞台裏ではいつも私を面白がってくださったり、拙作の感想を直接お話してくださったり、そのどれもこれもが私に勇気を与えてくれます。スターダスト☆レビューの音楽は日向をイメージされる方も多いと思いますが、私は要さんの唯一無二の声で歌われる日陰が堪らなく好きです。一瞬で歌の世界に引き込んでしまうドラマティックな歌声と高い音楽性と低い腰の持ち主。ライヴでの共演だけでなく盃を交わす仲でもあります」

 一青窈「この方は言葉の錬金術師だと思っています。作詞家であり歌手の一青窈さん。

「待つことも恋でした」「また少しだけ君のこと 無断で好きになったけど」「オタマジャクシ掬い上げて 手も、足も出ない季節が ふたりにあったね」など、自分の狭かった視野を広げてくれるような言語感覚に色々な事を教わりました。私が歌手デビューをしてまもなく、周囲から遠巻きに色物を視るような目を向けられていた頃に、関心を持ってくれている事をはっきりと伝えてくれたのが一青窈さんです。「あひるの涙」を共作出来た事が本当に嬉しかったです。ライヴでの共演だけでなく盃を交わす仲でもあります」

 ドリアン・ロロブリジーダ「ドラァグクイーンとしても、装わない姿でマサキとしても活動していて、その事が或る意味ドラァグクイーンという表現から浮遊しているようにも、新しい風をまとっているようにも私には見えました。孤独を歩く覚悟にシンパシーを感じたからか、単純に同世代であるからか、出会ってからは自然と語らうことが増えてゆきました。ドラァグクイーンとしての表現が必ずしもその人のセクシュアリティやアイデンティティに直結しているわけではない事を学ばせてもらったり、私が主宰する元・少年少女合唱団にも参加してくださったり、切磋琢磨してくれる方です。ドリアン・ロロブリジーダさんとは、ライヴ当日に何か発表が出来るかも知れません。ええ、もちろんライヴでの共演だけでなく盃を交わす仲でもあります」

編集部おすすめ