俳優の前川泰之が10日、東京・神楽座で主演映画「宣誓」(柿崎ゆうじ監督、3月6日公開)の完成披露試写で舞台あいさつした。

 東日本大震災で家族を失った自衛隊員と少年の喪失と再生の物語で、陸上自衛隊の全面協力のもと制作。

前川は震災による津波で妻と幼い娘を失いながら、それを伏せて被災地に向かい、任務を続けた自衛隊員を演じた。

 「初めての主演映画。自分にもこの震災直後に生まれた息子がおり、もうすぐ15歳になる。誕生日が来る度に震災を振り返るようにしている」と自身の人生観、家族観にも影響を与えているという。

 劇中では自衛官をまとめる役どころ。柿崎監督は前川が、クランクインするとき同じ任務につく仲間にゲキを飛ばし、出演者の士気向上にも貢献していたことを明かす。前川は「本来、リーダーリップがあるタイプではないのですが。『この映画を楽しみにして』といえる内容とは違う。ただただ国民のために、身を粉にして動いてくれた自衛隊の方々がいたこと。復興とともに風化させてはならない思いが届けば、と願います」とあいさつした。

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